1歳半の自閉症のチェックとは?

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ここでは、「1歳半の自閉症のチェック」についてお話します。

 

母子保健法で自治体に義務付けられた健診は
「1歳6ヶ月を超え満2歳に達しない幼児」と
「満3歳を超え満4歳に満たない幼児」の2回です。

 

1歳半頃の子どもを持つ親は、初めての義務付けされた健診なので緊張するものです。
我が子に障害があって欲しい、と願う親は一人もいません。

 

1歳半の子どもに、どんな症状があると自閉症なの?

 

定型発達の1歳半の子どもの特徴については、「自閉症 特徴 1歳半」で
お話しましたので、ここでは自閉症の子どもと対比させながら見ていきます。

 

1.身体面

 

自閉症の子どもは、身体的な発達においては
定型発達の子どもとほとんど差がないことが多いので、
この時期には歩けるようになっている子どもが多いです。

 

2.精神面

 

定型発達の子どもでは、自分の欲しいものや欲求を「指差し」「ジェスチャー」などで
伝えようとしますが、自閉症の子どもの場合は、

 

欲しいものは親の手を使ってかなえようとしたり(クレーン現象)
伝える手段がないために激しく泣いたりなどの癇癪を起こしたりします。

 

3.言葉の発達

 

知的障害を伴わない自閉症の場合は、
定型発達の子どもと同様の言葉の発達を示すことが多いですが、

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知的障害を伴っている場合は、この時期でほとんど言葉の出ない子ども、
言葉が出ても1、2語であったりと非常に少なかったりする場合が多いです。

 

4.社会性

 

定型発達の子どもは、親や周囲の人たちが関わると一緒に楽しそうに関われますが、
自閉症の子どもは、周囲への関心が薄いので呼びかけても応じなかったり、
親や周囲の人が関わろうとしても興味を持たないといったことが見られます。

 

また、定型発達の子どもだと、親や周囲の人たちの真似をよくしますが、
自閉症の子どもはこういったことがほとんど見られません。

 

5.興味の関心が独特

 

定型発達の子どもだと「あっワンワンよ!」と話しかけるとそちらを注目したり、
うれしかったら身体を揺らしたり、笑ったりして反応しますが、
自閉症の子どもは草花や動物に関心を示すことは珍しいです。

 

それよりも、、ベビーカーや自転車などの回転するタイヤや、
キラキラ光る反射板、道路や公園などの
特徴的でない石ころなどに興味を示したりします。

 

しかも、その引き付けられ方が非常に強いのです。

 

子どもの発達には非常に個人差が大きいので、
ここで示したことが100%ではありません。

 

しかし自閉症であれば、ここで挙げたチェックポイントにあたる
何らかのサインはあるものです。
できるだけ早期に気付き、状態に合った療育を始めることが大切になります。

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