軽度の自閉症とは?

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ここでは、「軽度の自閉症とは?」についてお話します。

 

一般には「自閉症の程度」とは知的障害の程度で言われています。
それは「小児自閉症評定尺度(CARS)」という

 

「自閉症を数値化し、評価する方法」

 

を使える専門家が少なく、福祉サービスの有無を判定するのに、
知能検査、発達検査(田中ビネー、新版K式発達検査など)が
一般的だという日本の現状は「自閉症 重度 特徴」でもお話しました。

 

・自閉症と知的障害の違いとは?

 

1.自閉症

 

脳の器質的な特性によって引き起こされる先天的な障害です。

 

3歳までに「ウィングの三つ組」
(対人関係の特異性、コミュニケーションの質的障害、イマジネーションの質的障害)
を満たして診断されます。

 

本質的には対人関係を主とした「コミュニケーション障害」です。

 

しかし、知的障害のない自閉症(アスペルガー症候群、
高機能自閉症といわれる自閉症)の人でも、

 

知能指数(IQ)の全体平均は知的障害の域に達しませんが、
知能指数(IQ)を要素別に計測すると、
各要素間に大きな差が見られるということがわかっています。

 

2.知的障害

 

厚生労働省の定義では
「知的機能の障害が発達期(おおむね18歳まで)にあらわれ、

 

日常生活に支障が生じているため、
何らかの特別な援助を必要とする状態にあるもの」とされています。

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一般的には金銭管理・読み・書き・計算など、
日常生活や学校生活の上で頭脳を使う
知的行動に支障があることを指します。

 

知的障害の程度を示す手段としては、
知能検査の結果を数字で示した知能指数(IQ)というものがあります。

 

この知能指数が70ー130の間に約95%の人が収まるため、
「70」より低い場合を「知的障害が有る」と言います。

 

軽度の自閉症はどんなもの?

 

知的障害は知能面(IQ)の全体的な障害であるのに対して、
自閉症は本質的には対人関係面を主としたコミュニケーション障害ですが、
知能面(IQ)では発達にばらつきがあります。

 

「軽度」といった場合は、一般的には

 

「知的障害が軽度である」

 

ということを意味します。

 

知的障害が軽度であっても自閉症の程度は
様々(自閉症の程度が重くなると知的障害も重くなる傾向がある)です。

 

知的障害が軽度のために周囲に気付かれ難く、
診断も遅れるといったこともよくあります。

 

知的障害が軽度でも自閉症の生き難さは抱えているのです。

 

できるだけ早い時期から適切に関わっていくことが、
将来的な生きやすさにつながります。

 

・・・というわけであなたもこのカテゴリーの記事を読んで
「自閉症のその他関係」について学んでくださいね。

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軽度の自閉症とは?記事一覧

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