自閉症で軽度の特徴とは?

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ここでは、「自閉症で軽度の特徴」についてお話します。

 

ここでは、軽度の自閉症の特徴についてお話します。

 

「自閉症の程度」は

 

「CARS(小児自閉症評定尺度)」

 

という数値化して自閉症を評価する方法がありますが、
それを使えるのはごく限られた専門家で一般的ではありません。

 

この件に関しては
軽度の自閉症とは」でもお話しました。

 

しかし、現実的には福祉サービス利用の有無を
判定する手段が必要なので、知能検査、発達検査

 

(田中ビネー、新版K式発達検査など)
など知的な発達程度で代用しています。

 

軽度の自閉症の特徴にはどんなものがあるの?

 

1.「ウィングの三つ組
(対人関係の特異性、コミュニケーションの質的障害、イマジネーションの質的障害)
の障害」を満たしている

 

軽度といっても自閉症です。
この能力障害は持っています。

 

2.周囲にわかりにくい

 

知的障害があっても軽度であるため、
行動上の特徴はあっても、言葉を話せるため

 

「性格の問題」「気性の問題」

 

などとされやすいです。

 

3.診断が遅くなる

 

言葉の遅れが少ないため周囲に気付かれにくく、
大人になってから診断されるケースも
まれではありません。

 

4.自閉症の中で最も多い

 

日本では、知的障害を伴った
自閉症は自閉症全体の約3割です。

 

残りの約7割は知的障害を
伴っていない自閉症ということになります。

 

軽度の自閉症の人たちへの対応は?

 

基本的には知的障害を伴った
自閉症の人たちへの対応と同じです。

 

1.環境をわかりやすくする

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聞き取ったりすることよりも、視覚優位であることが多いので、
生活面をできるだけ一見してわかるように
工夫する必要があります。

 

数字などを用いて具体的に示すと効果的であることが多いです。
(スライド式の調節などは5段階くらいに数字をつけるなど)

 

2.目に見えないものを見えるようにする

 

一般的に人の感情などとてもわかりにくいものですが、
自閉症の場合は特にわかりにくいと言われています。

 

感情の行き違いは人間関係の良悪に直結するので
特に幼少期からの対応が必要です。

 

具体的には喜怒哀楽などの感情を絵カードにするなどです。

 

3.ルール作りをする

 

あいまいなことをできるだけ減らすようにします。

 

社交辞令なども具体的に

 

「物をもらった→お礼をいう(欲しいものでなくても)」

 

と、いった具合に教えていきます。

 

4.自尊心を育てる

 

「できない」「だめ」

 

など否定的な言葉を避け、

 

「よくがんばった」「これならOK」

 

など肯定的な言葉かけをすることによって、

 

「自分は大丈夫」

 

と思えるようになってきます。
気持ちをつぶしては育つものも育ちません。

 

ふつう、一般の子育てでも、欠かせない要素です。

 

このように、軽度の自閉症の特徴とは、
私たち健常者と、ほぼ何ら変わることはありません。

 

もしかしたら、この記事を読んでいるあなただって
軽度の自閉症なのかもしれませんよ。

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