高機能自閉症のIQとは?

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ここでは、「高機能自閉症のIQ」についてお話します。

 

高機能自閉症とはどんなもの?

 

現在では、高機能自閉症は
「自閉症スペクトラム」に含まれるもので、
きちんとした定義はありません。

 

「自閉症スペクトラム」と呼ばれる以前は
自閉症も様々な定義で、高機能自閉症、
アスペルガー症候群、低機能自閉症、

 

広汎性発達障害、自閉傾向など、
さまざまな呼び方をされていました。

 

その頃のなごりではありますが、
高機能自閉症とは、

 

「ウィングの三つ組
(対人関係の特異性、コミュニケーションの質的障害、イマジネーションの質的障害)
の障害」がそろっていて、なおかつ知能に明らかな遅れのない
(基準としてIQ(知能指数)70以上)の自閉症とされています。

 

「高機能」という言い方のために
「優れた自閉症」と誤解されることも多いのです。

 

実際は「高機能」=「軽い」、
「高機能」=「優れている」ではありません。

 

「IQ70以上」というだけでは
「軽い」ことにも「優れている」ことにもなりません。

 

現実にIQ70代の自閉症の子どもたちは、
小学校の普通学級の学習過程を
難なくこなせる状況ではありません。

 

専門家の間では、「高機能」は
「能力が平均より高い」という意味ではなく

 

「明らかな知的な遅れがない」

 

という意味で使われているのです。

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高機能自閉症の人たちへの対応は?

 

自閉症の人たちへの対応は、
知的障害の有無によって異なるのではなく、
自閉症であるかどうかだけです。

 

高機能自閉症は

 

「明らかな知的な遅れがない」

 

というだけで、自閉症なのです。

 

高機能自閉症の人の中には
IQが150を超える人もいますが、
決して難なく生活できているわけではありません。

 

自閉症の程度が軽い人は、
知的障害の程度も軽いといった傾向はありますが、
IQが高くても自閉症の程度の重い人もいるのです。

 

むしろ、明らかな知的な遅れがないために、
周囲に気付かれることは少なく診断が遅れ、

 

性格の問題とされたりするため
二次障害を生みやすいともいえるのです。

 

現実、高学歴であるにも関わらず
社会にうまく適応できない、

 

出てもトラブルを起こしてしまい
引きこもりになってしまっている

 

という人の中には高機能自閉症の人が
多いことがわかっています。

 

自閉症としての適切な対応が必要なのです。

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