自閉症の特徴で成人は適切な療育を受けた子供なら社会生活を送れる

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ここでは、「自閉症の特徴で成人」についてお話します。

 

今までにお話したように「ウィングの三つ組の障害」が
3歳までに現れた場合、自閉症と診断されます。

 

自閉症は「自閉症スペクトラム」とも言われるように、
知的障害の有無、自閉度の度合いで
さまざまな症状があり、線引きの難しい障害です。

 

しかし、どんなに症状が軽くても、生まれながらのもので
「大人になってから発症しました!」ということはありません。

 

自閉症と診断されている人が成人したら、どんな感じ?

 

前の章「自閉症 症状 小学生」でも
お話したような適切な療育を受けた自閉症児でしたら、
程度にもよりますが「年齢相応」とまではいかなくても、
必要な支援を受けながら、社会生活を送ることは十分可能です。

 

適切な療育を受けなかった場合は、社会への適応能力の
獲得が難しくなり、「強度行動障害」という状態になり、
なかなか一般社会で生活を送ることは厳しくなります。

 

成人するまで自閉症と診断されない人の特徴は?

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1.軽度の場合

 

知的障害がなく(あってもあまり強くない)
自閉度も軽いタイプが多いです。

 

「仕事でミスがやたらと多い」「人との付き合いをうまく出来ない」
「人の話を聞かない」「場の空気を読めない」「すぐにキレる」
「落ち着きがない」などがあてはまるタイプです。

 

2.二次障害を伴っている

 

それまでに自閉症と診断されてないので「人間関係がうまく作れないのは、
自分に能力がないから」「トラブルが多いのは、
自分の性格が悪いから」など、常に原因を本人自身に
向けられ続けるために、悩み、苦しみ、

 

自己肯定感が低くなり、人との接触を避けて引きこもったり、
うつ病になったり、摂食障害を起こしたり、
とても重篤な精神疾患に陥ってしまう場合も少なくありません。

 

このようにならないためには、まず、
誰もが自閉症の正しい知識を持ちましょう。
そして、本人が気付かなくても、
周囲で気付いてあげることが出来たら救われます。

 

また周囲に「もしかして?」と思える人がいたら、
出来るだけ早く診断を受けるよう促し、
診断後は社会生活を送れるよういろいろ支援してあげたいですね。

 

・・・というわけであなたもこのカテゴリー記事を読んで
「成人の自閉症の特徴」を学んでくださいね。

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