自閉症が大人になったらどうやって暮らすの?

スポンサーリンク

ここでは、「自閉症が大人になったらどうやって暮らすのか」についてお話します。

 

自閉症(現在は「自閉症スペクトラム」と呼ばれる)は、
脳の器質的な特性による先天的な障害です。

 

3歳までに「ウィングの三つ組」
(対人関係の特異性、コミュニケーションの質的障害、イマジネーションの質的障害)
が現れた場合、自閉症と診断されます。

 

知的障害がなかったり、あっても非常に軽度であった場合、
大人になって診断されることもあります。

 

自閉症の症状は大人になったらどうなるの?

 

幼少期からの療育などで、自閉症の症状(自閉症らしさ、特性)が薄らぎ、
生き難さも軽減されることはありますが、基本的には病気のように
「完治する」ということはありません。

 

長い期間何かしらの支援を必要とします。
ただ、その程度は個々の成長度合いによって違います。

 

自閉症の人は大人になるとどんなふうに生活するの?

 

1.就労する

 

知的障害を伴っている場合、義務教育が終了すると大半が特別支援学校の
高等部に進学し、社会参加を目指して教育を受けるため、

 

本人の希望や適正などによって一般就労(企業の障害者枠を含む)、
福祉的就労(就労継続支援A型、就労継続支援B型)をしています。

 

知的障害を伴っていない場合は定型発達の人たちと同様に高等学校や大学、
専門学校などを卒業後、一般就労します。

スポンサーリンク

2.福祉サービス利用

 

知的障害が重度であったり、自閉度が高い場合、社会参加に至らない場合があります。
そうしたとき、自宅にこもりっきりにならず、個々のペースで出来ることに参加し、

 

手助けの必要な部分には支援を受けながら家庭以外の場所で日中を過ごす
デイサービス(生活介護)などを利用します。

 

3.福祉施設

 

子どもが成人する頃は親もだんだん高齢になるため、
生活自立度にもよりますが、在宅での生活が難しくなってくることがあり、
施設(グループホームも含む)での生活に切り替えることがあります。

 

4.在宅

 

社会参加がうまくいかなかった場合、
または、幼少期より人間関係で傷つき引きこもりになってしまった場合などです。

 

的確な支援があれば自閉症の子どもも、
定型発達の子どもと同じように何らかの形での社会参加は可能です。

 

大切なことは、自閉症という障害を持っているということです。
定型発達の子どもと同じように生きていくことが、

 

必ずしも本人の幸せにはならないということを忘れないで、
焦らず持続可能な支援をしながら見守っていきましょう。

スポンサーリンク