自閉症の症状で大人の場合とは?

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ここでは、「自閉症の症状で大人の場合」
についてお話します。

 

自閉症(現在は「自閉症スペクトラム」という)は、
脳の器質的な特性による先天的な障害であって、
育て方など後天的な障害ではありません。

 

また、薬や手術などの医療的な
処置で治るものでもありません。

 

3歳までに、「ウィングの三つ組の障害
(対人関係の特異性、コミュニケーションの質的障害、
イマジネーションの質的障害)」
が現れ、診断されます。

 

知的障害がない、あっても非常に軽度の場合は
大人になって診断されることもよくあります。

 

・自閉症の大人の自覚症状は?

 

1.対人関係がうまくいかない

 

知的障害のない人でも、
自閉症であるために

 

「人とうまく関われない、なぜかトラブルになる」

 

と感じている人が多いです。

 

2.自分に自信がない

 

知的障害のない人でも、
幼少期から自分なりには
精一杯努力をしているつもりでも、

 

思うように認めてもらえないことを
多く経験しており、

 

「何をやっても、うまくいかない」

 

と感じている人が多いです。

 

自閉症の大人の他覚症状は?

 

1.行動面

 

人との距離感がうまく取れず、
敬遠されたりします。

 

じっとして待っていられなくて
うろうろしたりします。

 

やり方や方法などの手順にこだわり、
周囲となじめなくなることがあります。

 

暗黙の了解がわからず、
孤立することもよくあります。

 

2.コミュニケーション面

 

知的障害がない人でも、
言葉を字面通りに受け取ったり、

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冗談が通じなかったり、
表現の仕方が独特であったりします。

 

また、自分のペースで話をしてしまい、
相手に「会話」をしているといった
感覚を持ってもらえないことがよくあります。

 

3.感情面

 

定型発達の人たちが持っている

 

「喜怒哀楽」

 

の感情を、同じようには
持っていない場合があります。

 

不安や恐怖には非常に弱く、
ちょっとしたことで

 

パニック(癇癪など)を
起こすことがあります。

 

4.感覚面

 

五感がとびぬけて繊細だったり
(聴覚過敏、触覚、味覚)、

 

逆に非常に鈍感
(痛みに対して鈍いなど)
であったりします。

 

5.身体面

 

椅子に長時間(1〜2時間以上)
座っていられない

 

(座位を保持する筋肉の協調が弱い)、
特に知的障害のない人の中には

 

二次的に精神障害を
伴っている人がよく見られます。

 

一口に「自閉症」と言っても、
いろいろな症状があります。

 

「何か変な人」

 

として敬遠するのではなく、

 

「どこに手を貸せば良いのかな?」

 

という視点で社会全体で理解し、
受け入れていって欲しいものです。

 

そのためには「自閉症」の
正しい理解が最重要です。

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