自閉症の多動の対応は大人になっても変わらない!好きな所へ行きたい

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ここでは、「大人の自閉症の多動の対応」についてお話します。

 

多動とは、場面や状況に応じて集中することが難しく、
絶えず動き回っている状態のことを言います。
この「多動」は自閉症の子供や、大人になってからも
多く見られる症状の一つです。

 

ADHDってなに?

 

これは、注意欠陥・多動性障害という名前の発達障害の一つです。
多動性、不注意、衝動性の症状を特徴とする行動障害のことです。

 

「多動」が主たる症状のために自閉症の合併症といえそうですが、
現在は「ADHD」は自閉症とは区別して考えるのが主流です。

 

自閉症の多動はどんな感じ?

 

小さい頃、まさに「一所にジッと座っている」ということがなく、目が離せません。
「外出すればすぐに迷子になる」「目に付いたものは何でも投げる」
「興味の対象に向かって一目散に走っていく」など、時と場合によっては、
本人だけでなく周囲がケガをする恐れもあるので、親は気の休まる暇がありません。

 

ただ、この「動き」に関しては、年齢が上がるにつれて
収まってくるケースが多いのですが、「自閉症 大人 接し方」でも
お話した通り、自閉症とは大人になったから治って行く、
という症状ではありませんので、充分な注意が必要です。

 

多動にはどう対応したらいいの?

 

「何をするの」か「どれだけするの」か「何時までするの」か
「終わったら次は何があるの」かといった、
自閉症の人に対応するやり方で症状は和らぎます。

 

「何をすれば良いのかわからない」=「困っている」ために
自分の興味のある方向へ突っ走ってしまうのです。
ただ、強く興味を引くものがある時は
「スケジュール」に加えてあげるのも良い方法です(ごほうびとして使用)

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そうは言っても、我が子が目の前からいなくなれば冷静ではいられません。
無事見つかり安心すると同時につい、我が子を叱ってしまいがちですが、
そこは我慢しましょう。
大人になっても決して「わがまま」で親元を離れた訳ではないのですから。

 

激しい多動には薬(リタリン)も効果があります。
主治医に相談してみましょう。

 

また、大人になっても「せわしく動き回っている」というケースは少ないです。
ただし、元々「衝動性が高い」という部分は残しているので、
自分の中に不安(何をしたら良いのか、ここは何をするところなのかなど)
が出た時に、思わぬ「他動性」の行動を起こしかねません。

 

油断することなく、常に自閉症の人にとって「わかりやすい環境」を
心がけて支援していく必要があります。

 

私の体験談をしますと、長男は子供の頃から、決して普段からいつも、
「せわしく動き回っている」という「他動性」を
見せたことは、あまりありませんでした。

 

ただし、「自分が興味深い場所」や「楽しかった場所」には
好んで、一目散に向かってしまうのでした。

 

例えば長男は「エレベーター」が大好きでしたので
スーパーマーケットで迷子になるとまず、
「エレベーター」へ行くと、一人で運転をしていました。

 

また大人になってからも前章で書いたように
一度は、一般の会社に就職したのですが、帰り道に一人で歩いて
帰って来ることも多く、とんでも無く、遠い場所を歩いていたので、

 

「◯◯君が歩いているのを見かけたのですが、大丈夫ですか?」

 

と、自宅に近所の方から電話を頂いたことも
度々ある程「行ったこと、無いねぇ〜。」が大人になってからも
口癖の「他動性」が強い、長男なのでした。

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