自閉症の大人の病院とは発達障害者支援センターに問い合わせる!
ここでは、「自閉症の大人の病院」についてお話します。
「自閉症スペクトラム(自閉症)」は、
脳の器質的な特性によって引き起こされる先天的な障害です。
大人になってから発症するものではありません。
特に大人の自閉症で注意が必要なのが、知的障害がない、
あっても非常に軽度の自閉症の人たちです。
この人たちは、周囲からは「ちょっと変わってる人」とは思われても、
勉強が主の学校生活では「不登校」になったとしても、
知的障害がないために「性格の問題」とされてしまい
「自閉症」を見過ごされて成人してしまうのです。
このことは「自閉症 大人 軽度 特徴」でもお話しました。
大人になって「自閉症」を疑ったら、どうしたら良いの?
やはり適切な医療機関で「診断」を受けることが重要です。
診断を受けられたら、就労、復職などの支援も受けやすくなります。
ただ「適切な医療機関」と言ってもどこの病院(精神科)でも大丈夫!
とは言えないのが現状です。
「大人の自閉症」を診れる医師は非常に少ないのです。
実際「うつ病」や「統合失調症」と診断されて何年も治療していて、
「実は自閉症がベースにあった」というケースもとても多いのです。
近隣の医療機関がわからないときは、各都道府県、
政令指定都市に1ヶ所以上設置が義務付けされている、
「発達障害者支援センター」に問い合わせてみるのも良策です。
地域差はありますが、各都道府県のホームページにも、
「発達障害を診れる病院」という一覧を掲載しているところもあります。
出来るだけ遠回りしないために、しっかりと情報収集しましょう。
「自閉症」と診断されたらどうしたら良いの?
大人になって障害者(自閉症)と言われるのもつらいものです。
しかし、診断されないままでは前進はありません。
きちんと診断されれば、周囲に理解してもらいながら、
福祉サービスを利用したり、生活技能訓練(SST)や職業訓練を受け、
社会参加は可能なのです。
障害者=人生の落後者ではないのです。
診断が遅くなればなるほど、本人の問題として抱える時間が長いので、
本人のダメージも大きくなります。
少しでも早い診断が本人の社会適応力を早めます。
自閉症は先天性の障害なのです。
本人の性格の問題ではないのです。
周囲の人たちも温かい目で見守ってあげましょう。
そして手助けの必要なときは、しっかりと支えてあげましょう。
安心できる環境があって初めて、一歩を踏み出せるのですから。