自閉症テストで成人とは?

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ここでは、「自閉症テストで成人」についてお話します。

 

成人するまで「自閉症」などの障害を全く疑われなかった人というのは、
たいていの場合、知的障害を伴わない、

 

自閉度も比較的軽度の人がほとんどである、
という事実は「自閉症テスト 成人 スペクトラム」でもお話しました。

 

知的障害があれば学齢期(小学校入学から中学校卒業の義務教育期間)に、
たとえ家庭では気付かなくても、たいていは学校での様子で教師が気付くからです。

 

成人の自閉症テストにはどんなものがあるの?

 

1.自閉症スペクトラム指数(AQ)

 

イギリスで開発された、セルフスクリーニングツールです。
50問の質問に「そう」「少しそう」「少し違う」「違う」の
4つの段階のどれに当てはまるか1つを回答するだけで判定できる

 

(33点以上だとアスペルガー症候群などの
自閉症スペクトラムの可能性が高いとされる)ため、とても簡便ですが、
これだけでは自閉症という診断は出来ません。

 

2.成人知能検査

 

WAIS−V(ウェクスラー式知能検査)などを用いて
言語性IQ、動作性IQ、合成点数による全検査IQといった
知能面の多角的な把握をします。

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3.TEG・エゴグラム

 

人は誰しも5つの心(厳格な親の心、保護的な親の心、合理的で大人の心、
自由な子どもの心、従順な子どもの心)を持っていますが、
その5つのバランスで性格や人との関わりがわかるという検査です。

 

4.P−Fスタディ

 

24枚の2人のコミュニケーション場面の図版で、
欲求不満に対してどのように対応するかを見ることで、人格を把握する検査です。

 

5.HTP投影法

 

The House−Tree−Person Testといいます。
家屋→樹木→人を描いてもらって人格の一側面を見る検査です。

 

成人の自閉症テストを受けてどんなふうに診断されるの?

 

上のような検査(必ずしもすべてではありません。)をして、
総合的に診断していきます。
また、自閉症の場合は生育暦がとても大切です。

 

なぜなら、自閉症は脳の器質的な特性による先天的な障害だからです。
どんなに軽度であっても、生まれたときからの障害なのです。
そして、何らかの「生き難さ」を抱えているのです。

 

出来るだけ早期に診断されることで、精神的な二次障害を防げるのです。
周囲の気付きが大切です。

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