大人の自閉症の施設は症状で変わる!無理に企業へ就職より本人の幸せ

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ここでは、「大人の自閉症の施設」についてお話します。

 

自閉症は先天的な障害であり、
人生の長きに渡り何らかの支援を必要とする障害です。

 

定型発達の人と同様、義務教育またはその上の高等教育を受けた後、
自閉症の人も何かの形で社会参加することになります。

 

自閉症の人の社会参加はどんな感じ?

 

1.就労する

 

「自閉症 特徴 大人 仕事」でお話したように仕事をします。
企業と雇用契約を結び、正社員、パートとして仕事をします。

 

障害者雇用法という法律により、企業は一定の割合で障害者を
雇用しなくてはならないことになってますが、現実は、自閉症の人は難しく、
障害者と言っても軽度の知的障害者、知的障害のない身体障害者がほとんどです。

 

罰金を払ってでも障害者を雇用しない企業が多く、
まだまだ本当の意味での「障害者の雇用」は進んでいません。

 

また、障害者総合支援法に基づくサービス事業の一つの
「就労継続支援A型事業所」

 

(一般の企業、事業所に雇用されることが困難であって、
雇用契約に基づく就労が可能なものに対して就労の機会、生産の機会の提供、
その他の就労に必要な知識および能力の向上のための訓練や支援をする)

 

で仕事をする人もいます。

 

2.施設、事業所に通所する

 

1.のように雇用契約を結んでの仕事が難しい人の中には、
「就労継続支援B型事業所」(雇用契約を結ばない)
で仕事をする人もいます。

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A型の工賃はもちろん支払われますが、B型でも工賃の支払いはあります。

 

また、「常に介護を必要とする人に対して入浴、排泄、食事などの介護、調理、
洗濯、掃除などの家事、生活などに関する相談、助言、
その他必要な日常生活上の支援、創作的活動、生産活動の機会の提供の他、
身体機能や生活能力の向上のために必要な援助」

 

を受けられる「生活介護」を利用する人もいます。

 

3.施設に入所する

 

障害者支援施設で昼間は「生活介護」などの「日中活動系サービス」
夜間から早朝にかけては「施設入所支援」を受ける人もいます。

 

自閉症の子供が大人になり、その時点での個別の能力や社会性、
親の考えなどでいろいろな方向へ進んでいきます。
大切なことは「障害があっても、いきいきと暮らせる」ということです。

 

人との比較ではありません。
自閉症の人の人格を十分尊重した上で方向を決め、
支援してあげたいですね。

 

私の体験談をしますと、長男の場合、結局「3.」の
「NPO法人施設」に入所して、時々「工賃(?)」を
頂いております。

 

具体的に言いますと、この施設では長男が描いた「油絵」を
デザイン化して「Tシャツ」「絵葉書」「トートバッグ」
などを、地域の「お祭」などのイベントで販売しております。

 

その売り上げ金額の一部が「著作権料」として、支払われます。
また、2013年6月に開催された、長男の初めての「個展」では
みなさん、知り合いの方でしたが、「油絵」が数点売れまして
ンッ10万円もの、収入があったのでした。

 

しかし、この記事を書いている今が8月なのですが
昨日は「海水浴教室」がありまして、長男は大喜びでした。
こういった「お金では買えない、療育や思い出」も、この施設では
与えてくれますので、本当にスタッフの皆様には、感謝しております。

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