自閉症の特徴で9歳とは健常児にも「学習の壁」がある!

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ここでは、「自閉症の特徴で9歳」についてお話します。

 

9歳の子供ってどんな感じ?

 

9歳は児童期、小学校中学年です。
小学校に入ってからの生活にも慣れ、
学習の基礎的な能力がグーンと伸びる時期でもあります。

 

いろいろな運動や、物と物を見分けたりすることもより一層早く、
上手になり、記憶力も急速に増加します。

 

しかし、身長や体重などの体つきの面でも、運動面、
学習面でもとても個人差が大きくなってきます。
「走るのが速い」「運動は苦手」「計算が得意」「算数が苦手」など、
それぞれの子供でさまざまな能力の差が大きくなる時期です。

 

小学校低学年の頃のように、
具体的に目で見て理解する学習から、抽象的な思考、論理的な思考を
必要とする学習へと進んでいくために、
学習につまずく子供が増えてくるのもこの頃からです。

 

「9歳の壁」ってなに?

 

この言葉の命名は、東京教育大学付属聾学校長によるものです。

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「聾学校(ろうがっこう・聴力に障害をもつ子供たちの学校)の
子供たちが小学校低学年までは、健聴児と同じように発達するが、
高学年になると学習内容が「具体的なもの」から「抽象的なもの」へと変わるため、
学習面や言語面の発達において、乗り越えられない壁に突き当たることが多い」

 

というものです。

 

しかし、これは「聾学校」の子供たちに限ったことではなく、
発達心理学で言われる「大きな節目」の時期とも関係しており、
定型発達の子供の発達においても言えることから、
現在「注意の必要な年齢」として使われています。

 

自閉症の9歳の子供にはどんな特徴があるの?

 

比較的知的障害の軽い、または知的障害のない子供の場合、
まさに「9歳の壁」にぶち当たります。

 

普通学級の授業内容に何とかついていけていた子供も抽象的な思考、
論理的な思考など「目に見えない考え方」に理解が難しく、
定型発達の子供たちと差を広げていくことがあります。

 

また、定型発達の子供たちは「ギャングエイジ」とも言われる時期で、
「閉鎖的な仲間集団」を作り、
その集団での決まりごとや、ルールで遊んだりすることが多くなります。

 

そのルールがわからないと仲間に入れてもらえなかったりなど、
孤立感を深めたり、いじめられたりすることが、
多くなりますので、注意が必要です。

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