1歳の自閉症の症状とは?

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ここでは、「1歳の自閉症の症状」についてお話します。

 

自閉症(現在は「自閉症スペクトラム」という)は、
脳の器質的な特性による先天的な障害です。

 

育て方など後天的な要因で
引き起こされるものではありません。

 

3歳までに「ウィングの三つ組
(対人関係の特異性、コミュニケーションの質的障害、イマジネーションの質的障害)
の障害」

 

といった特徴的なものが現れ診断されます。

 

しかし、その診断は日本全国一律ではなく、
地域差(自閉症をきちんと診断できる医師がいるかどうか)
もかなりあります。

 

自閉症かどうか心配な場合は
よく地域の情報を入れましょう。

 

1歳の自閉症の子供に「自覚症状」ってあるの?

 

1歳という年齢から

 

「自覚している症状」

 

といったものはありません。

 

一般的な病気の時に見られるような症状
(頭痛、腹痛など)は何もありません。

 

1歳の自閉症の子供の症状にはどんなものがあるの?

 

この年齢での自覚症状は
ほとんどありませんから、
他覚症状についてお話します。

 

満1歳の誕生日を迎えても
まだ立って歩けない子供はたくさんいます。

 

しかし、ほとんどの子供が
その後数か月すると
立って歩くようになります。

 

この時期は、成長のスピードも
個々によってばらつきが大きく、
育児書に載っている

 

「月齢別の大まかな目安」

 

からはずれていても後には何も障害はない
といったケースも多いので

 

「様子を見てみましょう」

 

となることが多いので以下に
示すことは100%ではありません。

 

しかし、よく観察すると自閉症の
子供には非常によくみられる症状です。

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1.行動面

 

この時期の子供は抱っこを好みますが、
抱っこを嫌がることが出てきます。

 

お母さんや周囲の人への関心が薄く、
子供の方から寄ってくることは少ないです。

 

2.感情面

 

お母さんが微笑みかけると子供も
ニコッと微笑むといったことが
多くなる時期ですが、

 

こうしたことは少なく、
喜怒哀楽の表情が乏しいことが多く、
お母さんへの甘えも少ない場合が多いです。

 

また、癇癪はひどく、
泣きだしたらなかなか止まらない、

 

ひっくり返ってバタバタするような
激しい癇癪もよくみられます。

 

また、こだわり
(物、手順、人など)が強く出てきます。

 

3.言語面

 

知的障害を伴っている場合は
意味のある言葉はないことが多く、

 

知的障害を伴わない場合は
言葉の発達は定型発達と同様です。

 

ただ、呼びかけには
反応しないということは多いです。

 

ひとくくりに「個性」とは
いえないものがあるのです。

 

もし疑問に感じることがあったら、
できるだけ早く信頼できる小児科医、
児童精神科医、保健師などに相談しましょう。

 

先送りはお母さんにとっても
精神的な不安を
長引かせるだけでよくありません。

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