自閉症で3歳のチェックとは?

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ここでは、「自閉症で3歳のチェック」についてお話します。

 

自閉症(現在は「自閉症スペクトラム」という)は、
脳の器質的な特性によって引き起こされる先天的な障害です。

 

この自閉症の診断は、「ウィングの三つ組
(対人関係の特異性、コミュニケーションの質的障害、イマジネーションの質的障害)
の障害」がそろってなされます。

 

また、この「ウィングの三つ組の障害」は3歳までにあらわれます。

 

3歳になる頃には子どもは、個人差はありますが
身長が約92〜93cm、体重は約13〜14kgくらいで、
体全体の釣り合いがとれて、筋肉がよく発達します。

 

背骨がほどよいS字カーブを描くようになってきます。
土ふまずもできてきます。

 

3歳の子どもの自閉症のチェックポイントは?

 

1.言葉の遅れ(コミュニケーションの質的障害)

 

基本的に2歳半を過ぎても言葉が出ないときは、
知的障害や自閉症など何らかの障害がある場合が多いです。

 

中には5、6歳になって一気にしゃべり始めるという
成長パターンを示す子もいますから100%ではありません。

 

また、言葉が出てもオウム返しだったり、
テレビのコマーシャルの同じフレーズばかりを
繰り返ししゃべっていたりすることもあります。

 

一見他の子どもと変わりないように話しているように見えても、
字面通りに受け取ったり

 

(犬にえさをやって欲しくて「◯◯ちゃん、これあげて!」というと、
見たら犬のえさだと思っても「あげる?」=「上に持ちあげる」となってしまったり)
会話がうまく成立しないことがよく起こったりします。

 

言葉は出ていても、周囲の人は「何かしらの違和感」を持つこともよくあります。

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2.表情や遊び方が独特(対人関係の特異性)

 

3歳くらいの子どもは、喜怒哀楽などの感情表現も豊かになってきますが、
自閉症の場合は感情表現が乏しいため無表情であったりします。
また、自他の区別が乏しいため、他人に対して興味の薄い子どもが多いです。

 

一人遊びを好みます。

 

3.こだわりが強い(イマジネーションの質的障害)

 

自閉症の子どもは、物、習慣、行動パターンに強いこだわりを示すことが多いです。
これらは変化を容易に受け入れたり、将来を予測したりする
「想像力の弱さ」によるものです。

 

そのため、ままごとなどの「見立て遊び(ごっこ遊び)」が苦手です。
また、いつもと違うことにとても敏感で、容易にパニックになります。
このパニックもとても激しい場合が多いです。

 

興味も異質で、この年代の子どもたちが
興味を持たないような石ころやマークなどであることが多いです。

 

4.感覚の特異性

 

音やにおい、感触、痛みなどに対して通常とは異なった感覚を持っていることが多いです。
聴覚過敏のために「耳ふさぎ」をしたり、激しい偏食があったりします。

 

5.多動

 

不安になったり、自分の興味のものが目に入ると「一箇所にジッとしていられない」
という状況になることもよくあります。
目を離すとアッという間にいなくなってしまうのです。

 

また逆にフリーズして動かなくなる(行動停止)といったこともあります。
どちらも、将来を予測することに弱さがあるため起こることです。

 

このような症状がある時は、信頼できる医師
(児童精神科医、小児科医)の診察を受けることをお勧めします。

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