自閉症とは?1歳児検診とは?

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ここでは、「自閉症とは?1歳児検診」についてお話します。

 

自閉症ってなに?

 

自閉症とは、脳の器質的な特性による先天的な障害です。
以前言われていた「冷たい母親に育てられたから」といった育て方で
後天的に引き起こされる障害ではありません。

 

また、脳の器質的な特性は「遺伝子情報伝達ミス」により起こります。
それは、母親からの遺伝子だけでなく父親からの遺伝子でも同じように生じます。

 

知的障害の有無、自閉度の程度によらず自閉症は、
2013年「自閉症スペクトラム」と呼び名を統一されました。

 

自閉症を決める症状は?

 

自閉症と診断されるには、3歳までに「ウィングの三つ組
(対人関係の特異性、コミュニケーションの質的障害、イマジネーションの質的障害)
の障害」がそろってなされます。

 

知的障害を伴っている場合は、比較的早期に診断されることが多いですが、
知的障害を伴わない場合は、成人してから診断されるケースも少なくありません。

 

しかし、早期の「診断」と「療育」で自閉症の本人の生き難さは
かなり軽減されるため、「診断」はとても重要です。

 

1歳児健診はどんなことをするの?

 

10ヶ月検診 自閉症 特徴」のところでもお話しましたが、
母子保健法で自治体に義務付けられた健診は

 

「1歳6ヶ月を超え満2歳に達しない幼児」と
「満3歳を超え満4歳に満たない幼児」の2回です。

 

1歳児健診は義務付けではないので、自治体からの案内によるものか、
かかりつけ医が実施しているものかのどちらかになります。
健診内容は

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1.身体測定

 

身長、体重、頭囲、胸囲の計測をして、身体的な発達の様子を調べます。

 

2.全身状態のチェック

 

頭部(大泉門のふさがり具合をみる)、
口腔内(口の中の異常の有無、乳歯の生え方や本数のチェック)、
聴診(心臓の音、呼吸音など)、

 

目、耳(目や耳の病気の有無、目が見えているかどうか、耳が聞こえているかどうか)、
身体全体(皮膚の色や関節の動きなど)を調べます。

 

3.発達のチェック

 

「ひとり立ち」「伝い歩き」「つかまり立ち」ができるか、
手や指の動き、発語の様子などをみます。
1歳頃の赤ちゃんは成長の個人差が大きく、「様子をみる」というのも大切なことです。

 

自閉症の1歳児が健診で「気になること」は?

 

身体的な成長はほぼ標準であることが多く、一番気になるのは
「発語がない」「あやせば笑うが、表情が乏しい」
「手がかからない」「癇癪をおこしたらひどい」などです。

 

これも、個性としてみてしまうと気にはなりませんが、
「自閉症だからかも?」と思うと気になるものです。

 

少しでも親の目で見て気になることは、出来るだけ早く信頼できる、
医師(小児科医、児童精神科医)保健師、
発達障害者支援センター職員などに相談してみることが大切です。

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