自閉症の特徴で7歳とは?

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ここでは、「自閉症の特徴で7歳」についてお話します。

 

日本では、7歳は義務教育のスタートの年齢になります。
今までの幼児教育の時代とは違い、小学校に入学して、
やがて社会に出て行くための学習期間の開始となります。

 

授業を通して知識や社会的なルール、他者とのコミュニケーションなどを学んでいきます。

 

幼児教育の時代との大きな違いは、今までより大きな1クラス30人前後の
集団での生活で、1授業時間45分間、1日4時間〜6時間の授業が行われるなど、
学校内での特有のルールに従って行動することが求められます。

 

7歳の定型発達の子どもの特徴は?

 

1.身体面

 

リンパ節などのリンパ組織の発達は、これまでと同様な急激な発達をしますが、
身長や体重などの骨格の発達は緩やかになります。
手や足などの運動能力は発達していきます。

 

2.精神面

 

6歳頃から自分と他人の区別がつき始めるようになります。

 

この区別がつくことによって、他者にも主張があることを理解して、
容易に反発して衝突するのではなく「他者を受容する心」が芽生え始めます。
これは、今後社会に出て集団行動をとるときに必要な力です。

 

3.知能面

 

3歳頃は単語の組み合わせだけの文章力だったのが、
長文で複雑な構造の文章も作れるようになってきます。

 

親や先生に対して「どうして?」と
疑問に思うことを尋ねる「なぜなぜ時代」でもあります。
先生など年長者のまねをして、大人に近づこうとします。

 

4.社会性

 

自立に対して強い願望はあるもののまだ自分中心の時期です。
また、行動の善悪も、先生や親が「良い」ということは良くて、
「いけない」ということはダメと判断する時期です。

 

集団が大きくなるぶん、友達との関わりが多くなるため、
徐々に「仲良し」といわれる仲間を作るようになってきます。

 

これは一般的な特徴で、絶対的なものではありません。
子どもの発達には個人差が大きいため、成長を見守ることも大切です。

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7歳の自閉症の子どもの特徴は?

 

診断されている場合は、特別支援学校、地域の小学校の特別支援学級、
または普通学級を選択して、義務教育を開始します。
診断されていない場合は、通常のように地域の小学校の普通学級へ進むことになります。

 

1.身体面

 

骨格的な発達などは、定型発達の子どもと変わらない場合が多いですが、
運動面に関しては発達が緩やかな場合が多いです。
手先の器用性も比較的鈍い子どもが多いです。

 

2.精神面

 

知的障害を伴わない場合でも、「他者にも主張がある」といった
目に見えないことを理解するのは、非常に難しいです。
そのため、些細なことで衝突することも多いです。

 

3.知能面

 

知的障害を伴う場合は、その発達レベルに合った教え方をする必要があります。
知的障害がない場合でも、学習内容によって理解力の差が激しい場合があります。

 

4.社会性

 

ルールなどの決まりごとは、目に見える形に示してあると
比較的守りやすい場合が多いですが、臨機応変に対応することは難しいため、
ちょっとしたトラブルは起こりやすいです。

 

「廊下は右側通行」と書いてあれば、いかなるときも右側通行を守るため、
緊急事態などでは対応できず、衝突したりするトラブルを起こしたりします。

 

こうしたいろいろな特徴がありますが、
大切なのは自閉症の子どもを定型発達の子どもの世界へ

 

強引に引っ張ってくるのではなく、自閉症の子どもの世界を認めたうえで、
定型発達の子どもの世界になじみやすいような手立てを取ることです。

 

これは決して「甘やかし」ではありません。
自閉症という障害が目に見えない内部障害であるというだけなのです。
支援は絶対に必要なのです。

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