自閉症の特徴で2歳とは?

スポンサーリンク

ここでは、「自閉症の特徴で2歳」についてお話します。

 

自閉症(現在は「自閉症スペクトラム」という)は、
脳の器質的な特性による先天的な障害です。

 

子育てのやり方など、生まれた後のことで
自閉症になることはありません。

 

ただし、幼少期の虐待で自閉症に似た症状を示す場合はあります。

 

自閉症と診断するためには「ウィングの三つ組
(対人関係の特異性、コミュニケーションの質的障害、イマジネーションの質的障害)

 

の障害」がそろってなされ、
この「ウィングの三つ組の障害」は3歳までに現れます。

 

2歳の自閉症の子どもの特徴は?

 

1.身体的な面

 

定型発達の子どもと変わらないことが多く、
身長は生まれた時の約1.7倍(85cm)、
体重は約4倍(12kg)になります。

 

見かけ上の差異はほとんどありません。

 

2.言葉の面

 

知的障害がない場合は「自閉症 2歳 チェック
でお話したように、定型発達の子どもと
同じようにどんどん新しい言葉を覚えていきます。

 

しかし、よく観察すると言葉の獲得に偏りが見られたり、
奇抜な感じがあることが多いものです。

 

知的障害がある場合は言葉の発達に遅れが見られます。

 

2語文になる子どもが多い中で、
まだ1語文(単語のみ)も
あまり進まない状況であることが多いです。

 

3.意思表示

 

「自分の意思を相手に伝えたい」

スポンサーリンク

という思いは非常に薄い場合が多いです。

 

これは

 

「コミュニケーションの質的障害」

 

によるもので、知的障害のないタイプでも見られます。

 

また、

 

「イマジネーションの質的障害」

 

によって物事の予測が難しいため知り得たことに執拗にこだわり、
そのこだわりを乱されると
激しい癇癪をおこすことがよくあります。

 

定型発達の子どもの第1次反抗期とは異なりますが、
見かけ上は同じ「癇癪」なので区別が難しいです。

 

3.運動能力

 

定型発達の子どもに比べて活動的でないことが多いです。

 

また、一所にジッとしていられない
「多動」という状態になる子どもも見られます。

 

4.生活のリズム

 

昼夜の逆転などなかなか生活のリズムがつかない子どもが多いです。

 

これは、脳に入る情報を処理しきれず
興奮状態になっていることが
多いためであると考えられています。

 

2歳という年齢では発達のスピードもそれぞれで、
「個性」として見逃されがちですが、

 

よく観察すると「定型発達」との違いが
わかる場合も多いものです。

 

不安なことがある場合は、信頼できる小児科医、
児童精神科医、保健師などに相談して
早めに解決していきましょう。

スポンサーリンク