自閉症スペクトラムの幼児の診断とは?

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ここでは、「自閉症スペクトラムの幼児の診断」についてお話します。

 

「自閉症スペクトラム」とは、今まで「自閉症」とか「アスペルガー症候群」
「高機能自閉症」「広汎性発達障害」など、知的障害の有無や

 

自閉度の程度でさまざまな呼び方をされていた障害を、細かく線引きせずに
連続体としてとらえることがより現実的であるという考え方で、
2013年に統一されされた呼び方です。

 

連続体としての考え方なので、今まであまり取り上げられなかった
非常に軽度(社会参加し、生活上さほど大きな困難さを抱えていない)の人も
含まれています。

 

現実的にはその「非常に軽度」の人の割合は一番多いとされています。

 

幼児期の子どもで、親が「この子、自閉症では?」と思うのはどんな時?

 

親にとって我が子の成長は、何よりもうれしいものです。
しかし、育児書と違う、他の子どもと何か違うととても気になるものです。

 

一人で悩まないで信頼できる相談相手
小児科医、児童精神科医、保健師、発達障害者支援センター職員などに
相談してみることが大切です。

 

親が自閉症スペクトラムを疑うのは

 

1.言葉

 

何と言っても言葉の遅れは気になることです。(軽度の場合は遅れはありません)

 

2.癇癪

 

性格の問題かとも思えるけど、地面に寝そべってわんわん泣いたり、
人を叩いたり噛んだり、止めても止まらないような
激しい癇癪を何度も起こすような時などです。

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3.反応

 

おとなしすぎる(手はかからないけど、甘えてくるようなこともないなど)
または、目が離せない
(手を離したらどこに行ってしまうかわからない、親から離れても平気など)

 

が多いようです。
しかし、成長には個人差がとても大きいため、
相談への一歩が踏み出せない親も多いのです。

 

自閉症スペクトラムの診断(幼児期)は?

 

自閉症 診断 テスト 幼児」で詳しくお話しましたが、

 

1.言語能力の検査

 

言葉の発達と知的な能力とは密接な関係があるため、
まず、知的な問題がないかどうかを確かめます。

 

2.発達検査

 

子どもの社会性や運動能力など、発達状況を確認する検査です。

 

3.MRI検査、脳波検査

 

脳に異常がないかどうかを調べます。

 

これらの結果から診断へと進みます。

 

自閉症スペクトラムの場合は軽度の子どもも含まれるので、
言語能力の検査での問題はなくても、発達検査での
発達のアンバランスで診断されることも多いです。

 

子どもの将来を考えると、周囲が出来るだけ早く気付いてあげることで
生活していくうえでの困難さを減らすことが出来るので、

 

過剰に神経質になる必要はありませんが、気になることは先送りせず、
その時その時で解決していきたいものです。

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