自閉症スペクトラムの特徴で子供が小学校の時とは?

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ここでは、「自閉症スペクトラムの特徴で子供が小学校の時」
についてお話します。

 

自閉症スペクトラムは、脳の器質的な
特性による先天的な障害です。

 

生まれた後の育児環境などで
引き起こされるものではありません。

 

自閉症スペクトラムであるためには
「ウィングの三つ組

 

(対人関係の特異性、
コミュニケーションの質的障害、

 

イマジネーションの質的障害)の障害」が
3歳までに現れるという特徴があります。

 

自閉症スペクトラムの子供の小学校はどこに行くの?

 

「自閉症 症状 小学生」でも
お話しましたが、基本的には

 

「公立の小学校(地域の小学校)」

 

または

 

「特別支援学校の小学部」

 

という選択肢があります。

 

ただ、自閉症スペクトラムでも
知的障害を伴わない場合は

 

「特別支援学校の小学部」

 

の選択肢はありません。

 

また、知的障害の程度によって
普通学級にするか
特別支援学級にするか考えがちですが、

 

大切なことは

 

「自閉症スペクトラムであるかどうか」

 

です。

 

自閉症スペクトラムの人たちの学び方は、
定型発達の人たちとは大きく異なります。

 

知的障害の有無での対応では、
自閉症スペクトラムの人たちには
不完全な対応となり、

 

後々いろいろなトラブルを
起こす可能性があるので注意が必要です。

 

小学校に行く自閉症スペクトラムの
子供の特徴にはどんなものがあるの?

 

自閉症スペクトラムの特徴は
「自閉症 幼児 特徴」でも

 

お話しましたが、
小学校に上がるころには
それはより一層はっきりしてきます。

 

1.対人関係の特異性

 

仲間づくりが苦手です。

 

人と共感したりする

 

「気持ちを分かち合う」

 

という部分に弱さのある
自閉症スペクトラムの人たちは、

 

知的障害の有無に関わらず
人との関係性をうまく築くことが難しいです。

 

「気持ち」という目に見えないものを
理解することはとても難しいことなのです。

 

そのために、本人の意図してない
ところで友達を傷つけたりする
トラブルが出てきます。

 

または、友達の輪にうまく入ることが
できないために
孤立することもよく見られます。

 

2.コミュニケーションの質的障害

 

知的障害のある子供の場合は、
学習に遅れが出てきます。知的障害のない
子供の場合でも

 

一見何も問題なく言葉を
使えているように見えても、

 

違和感を持つような言葉の使い方で
あったり、妙に難しい言葉を
多用したりということが見られます。

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また「非言語的」な
コミュニケーションは苦手で、

 

内緒話ができなかったり、
アイコンタクトが取れなかったり、

 

クラスの中の仲良しグループの決まり
(ちょっとしたルール)が理解できず、

 

仲間に入れなかったり
逆にいじめの対象となったりします。

 

3.イマジネーションの質的障害

 

自分とは異なった立場になったことを
想像する能力のことですが、

 

自閉症スペクトラムの人たちは
この能力が低いために、

 

「この人の立場になって考えましょう」

 

といった指導にはまったくついていけません。

 

そのため、言ってはいけないことを
注意するとき

 

「こんなことを言われたら
あなたはどんな気持ちになる?」

 

といった指導ではまったく理解できないため、
同じ失敗を何度も繰り返す
ということが見られます。

 

これは単に自閉症スペクトラムの
特性のためにできないだけで、
その子供の性格が悪いためではありません。

 

4.こだわりが強い:

 

興味、関心が著しく偏っているために
授業に集中できない
といったことが出てきます。

 

また、手順ややり方、物、人などにも
強くこだわることがあり、

 

そういったことに変化が起こると
受け入れられずパニックを
起こすこともよく見られます。

 

5.感覚の特異性

 

聴覚、触覚、味覚などの感覚の過敏性、
または鈍麻。幼児期より

 

緩和するものもありますが、
逆に強くなるものも出てきます。

 

6.不器用

 

身体的な発達はおおむね定型発達の
子供と同様ですが、身体のバランス感覚や
身体そのものの動きが悪かったりします。

 

7.多動

 

幼児期に比べると緩和する場合もありますが、
やはり一所にじっとしていられない、

 

目を離すとあっという間にいなくなる
といったことが見られることもよくあります。

 

8.衝動性が高い

 

幼児期に比べると緩和する場合もありますが、
ちょっとしたことですぐにカッとなったり
のパニック(癇癪)を起こすことがよくあります。

 

1から3は診断に関わることで、
何らかの形で出てきますが、
その他の特徴も含めて

 

自閉症スペクトラムの子供の
個々で出方は様々です。

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