自閉症スペクトラムの特徴で幼児とは?

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ここでは、「自閉症スペクトラムの特徴で幼児」についてお話します。

 

自閉症スペクトラム(ASD)とは、今まで、単に「自閉症」とか、
「アスペルガー症候群」「高機能自閉症」などさまざまな呼ばれかたをしていた
「自閉症」を知的障害の有無や自閉症の度合いで区別するのではなく、

 

自閉症であれば、「ウィングの三つ組」
(対人関係の特異性、コミュニケーションの質的障害、イマジネーションの質的障害)
を持っているという基本的な部分は同じととらえて

 

「自閉症スペクトラム(ASD)」という呼び方に
統一(2013年)されたことは「自閉症スペクトラム 受動型」でもお話しました。

 

この中には、社会参加をして、生活上それほど大きな困難さを抱えていない
非常に軽度の人も含まれています。

 

幼児期の子どもとは?

 

幼児とは、乳児期に続く生後1年から小学校に入学
(6歳)するまでの期間の子どものことですが、
一般的には保育園や幼稚園といった幼児教育期間の子どもです。

 

人は生まれてすぐはお乳を飲ませてくれたり、
オムツを替えてくれたりする世話を100%受けて、家庭などの
非常に限られた空間で生活します。

 

しかし、立ち上がって歩行することが出来るようになるととたんに生活空間が広がり、
家の外での生活もうまくこなしていかなくてはならなくなります。

 

親などの身の回りの世話をしてくれる人との人間関係だけでなく、
他人(保育園や幼稚園の仲間や先生)との人間関係を
うまく築いていくことが必要になってくる時期です。

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自閉症スペクトラムの幼児の特徴は?

 

幼児期は子どもによって個人差がとても大きい時期なので、
単に「性格の問題では?」といわれることもありますが、
次のような様子が見られるときは、成長を注意深く見てあげる必要があります。

 

1.一人遊びが多い

 

おとなしい子、活発な子など個性ではありますが、
自閉症スペクトラムの子どもの場合、子ども同士の関わりを極端に嫌ったり、

 

子ども同士で手をつないだりすることも極端に嫌がったりして
人との関わりを持とうとしないことが多いです。

 

2.こちら側からの問いかけに反応しない

 

自閉症スペクトラム場合は「言葉」がコミュニケーション手段ではないことが
多いため、うまく反応できないのです。

 

3.感覚の特異性

 

感覚は個々で違うものですが、聴覚過敏や逆に知覚の鈍麻があることが多いです。

 

4.一所にじっとしていられない

 

手を離すとあっという間にいなくなったりします。
気持ちが向いた方へ躊躇することなく行ってしまうため、
親だけでなく先生たちも目が離せなくなる場合が多いです。

 

5.言葉の遅れや言葉の使い方が不自然

 

知的障害がある場合は「言葉の遅れ」はかなりの割合で見られますが、
知的障害のない場合は「言葉の問題なし」と一見思われがちです。

 

しかし、注意深く見ていると「言葉の使い方が不自然」であったり、
逆に幼児期の子どもとは思えないような
難しい言葉を使って話をしたりする場合があります。

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