自閉症の診断やテストで幼児に行うものとは言語能力の検査や発達検査

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ここでは、「自閉症の診断やテストで幼児に行うもの」についてお話します。

 

親にとっては、子供のちょっとした様子が気になり、不安になるものです。
「自閉症なの?」と思い始めると、本当に不安は非常に大きくなります。
大切なことは、正しい知識を持ち、信頼できる相談相手
(医師や相談センターの職員、保健師など)を見つけておくことです。

 

自閉症の診断(幼児期)にはどんなことをするの?

 

自閉症は、脳の特性によって引き起こされる「先天的な障害」です。
診断は「自閉症 診断 時期」でお話したように
「ウィングの三つ組の障害」がそろって確定されます。

 

1.言語能力の検査

 

2歳までの子供では、適応できる知能検査は少ないので、
専門医が直接コミュニケーションをとり、語彙能力、
言葉の理解度を確認し知的障害の有無を判断します。
2歳以上では、知能検査をすることが多いです。

 

「TK式ノンバーバル検査」とは、言語が発達していない子供、
表出言語が発達していない子供の発達診断や評価ができます。

 

「WISC−V」とは、全般的な知能水準が測定できることに加えて
「言語性の知能指数」と「動作性の知能指数」の
二つの知能発達の様相を見ることができます。

 

「田中ビネー知能検査」とは、子供でも実施しやすいように
検査用具を工夫してあり「年齢尺度」が導入されており、
同世代の子供との比較がし易く、遅れをイメージしやすい検査です。

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2.発達検査

 

子供の社会性や運動能力など、発達状況を確認する検査です。

 

「遠城寺式乳幼児分析的発達検査」とは、簡便な検査法で
発達の様相を短時間に明らかにできます。

 

「PEP−3自閉症・発達障害児教育診断検査」とは
アメリカのノースカロライナ大学のTEACCH部で開発されたシステムです。

 

3.MIR検査

 

乳幼児には難しい検査ですが、有効な手段です。
MRI画像からの情報量は膨大です。
その解析のできる専門家に診てもらうことは、
その後の脳の発達のサポートをし易くします。

 

自閉症の人の大多数に「海馬の回旋不全がある」という事を、
日本の小児科医が発見しています。
ただし、「海馬の回旋不全=自閉症」ではありません。

 

「自閉症の診断を受けた人なら、大多数の人に海馬の回旋不全がある。」
ということです。

 

自閉症の自己診断は出来るの?

 

ジョージア州立大学の先生が考案した
「乳幼児自閉症セルフ診断テストM−CHAT」という方法があります。
子供の様子に当てはまるものをチェックしていくものです。
ただし、確定診断はきちんと専門家に受けましょう。

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