自閉症の普通学級は何よりも子供本人にとって迷惑!専門教育が一番!

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ここでは、「自閉症の普通学級は迷惑なのか?」についてお話します。

 

自閉症 症状 小学生」で就学についてお話しましたが、
幼児教育終了後の小学校選びも迷うものです。

 

また、この頃の親は完全に子供の障害を受け入れた状態に
なっていない場合が多く、耳に心地よいことを言ってくれる人の考えに
流されたりしやすいものです。

 

自閉症の子供は普通学級では学べない?

 

日本の統合教育はヨーロッパのそれとは違い、まだまだ未熟な状況です。
日本でも自閉症の子供に一人ひとりアシスタントがつき、
学習面でもしっかりとしたサポートを受けられれば、
普通学級のみでの学校生活も可能になるでしょう。

 

しかし、現実には知的障害を伴っていても、
人的配置は十分には得られず、特別支援学級に籍を置き、
「交流」という形で普通学級で過ごすことが精一杯な状況です。

 

もちろん「普通学級へ行かせます。」という親の希望があれば、
たいていの場合認められます。
しかし、子供にとって本当にそれが良いことか、
しっかりと考える必要があります。

 

自閉症の子供が普通学級で困ることは?

 

1.刺激が多すぎる

 

自閉症 こだわり 対応」で、自閉症の子供は視覚的に優位な子供が多い、
とお話しましたが、情報を取捨選択する能力が弱いため、
雑然とした教室の状態では、授業に集中するのがとても大変です。

 

さらに、通常普通学級では、口頭での一斉授業です。
自閉症の子供にとって「目に見えないものはないもの」というほど、
耳からの情報は残りにくい特性があります。

 

わからない授業空間でじっとしていることは、大変苦痛です。
耐えられなくなれば立ち歩く、近くの子供の授業妨害をする、
などという結果になってしまうのです。

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2.意味のわからないことで、先生や子供たちに注意を受ける

 

立ち歩いたり、他の子供の授業妨害、奇声や大声を出したりすれば、
当然先生から注意を受けます。
「何をしたために注意を受けたのか」がわかりにくい
(口だけで言われる)ため、行動を修正することが出来ません。

 

しかし「何か失敗したみたい」という経験にはなるので、
自己肯定感は低くなります。
また、授業中の混乱が大きければ、
他の保護者からクレームも届きます。

 

誰でも「居場所がない」「存在感がない」
「人に迷惑をかけてばかり」という状況が長く続けば、
後々精神的に「うつ」になったり、自虐的または
他虐的になったりするのは容易に想像できます。

 

自閉症の子供たちに、二次障害を
起こさせないよう配慮してやれるのは親ですからね。
安易な方向へ行かないよう、注意したいですね。

 

私の体験談をしますと、長男は小学3年生の2学期から
大きな小学校に転校させました。
そこでは、ほぼ、マンツーマンで先生が長男を
教育してくれました。

 

「自閉症は成人すると悪化する」という説を
私も本で読んだことがあるのですが、長男の場合は
この小学校での3年間の教育のおかげで、
素直で、真っ直ぐな成人に育ってくれたのだと思っています。

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