自閉症のこだわりへの対応は山下清のように特殊能力を開花させる!

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ここでは、「自閉症のこだわりの対応」についてお話します。

 

自閉症のこだわりとはどういうもの?

 

自閉症は「ウィングの三つ組の障害」がそろって診断されるとお話しました。
その中の「想像力の質的障害」のために出てくる症状の一つです。

 

不安と恐怖だけでサプライズを楽しめなかったり、
臨機応変に対応する力が極端に不足しているために
「いつも同じ状態」であることに安心、安定するのです。

 

実際には、スリッパを一列にきれいにならべる、
外出する際に必ず同じ道を通る、物を置くのに自分なりのルールを作り、
それをかたくなに押し通そうとする、電車やマーク、文字、数字、
特定のキャラクターなどに強い偏った関心を示すこともあります。

 

こうした偏った強い興味は、少し大きくなると
特殊な能力として発揮されることもあります。

 

幼いのに、世界中の国旗と国名が言えるとか、
過去、未来の日付を問うと曜日が即答できるなどです。
音楽や絵画に素晴らしい才能として開花させる人もいます。

 

自閉症のこだわりの対応策は?

 

上でお話したように、先の予測をすることが苦手だったり、
突然の出来事や変化にうまく対応できないために起こることが多いので、
そこの部分がサポートされれば減らせます。

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具体的には

 

1.できる限り予測可能な状態にする。

 

日常の生活のスケジュールを本人にわかる形
(具体物、写真、絵カード、文字など)で伝える。
新しい場所、新しく関わる人など「新しいこと」の
細かい情報を本人にわかる形で伝える。

 

繰り返し行うものなどは、回数を具体的に決め、
また後のスケジュールに入れてやり「今満足できなくても、
後また出来るからね」ということを伝える。

 

2.許容できるものは許容する。

 

すべてのこだわりをなくす必要はないので、命の危険がないことが前提で、
時間、場所など制約がつかないものは許容する。
などです。

 

しかし、実際に関わる親は24時間べったり育児をしていると、
とてもストレスがかかるものです。
自分自身の息抜きがうまく出来ないときは、
早めに専門家(精神科医、カウンセラー)の手を借りましょう。

 

私の体験談をしますと、長男は絵を描くのが好きでしたし、また上手でした。
ですので、5歳から「絵画教室」に通わせて、成人した今では
立派なプロの「油絵画家」としても、活躍しております。

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