自閉症の幼児の原因とは?

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ここでは、「自閉症の幼児の原因」についてお話します。

 

自閉症(現在では「自閉症スペクトラム」と言われる)は、
子どもが生まれてからの子育ての仕方などの

 

後天的な原因で発症するものではなく、
脳の器質的な特性による先天的な障害です。

 

自閉症の確定的な原因はいまだわかっていませんが、
脳の器質的な特性は

 

「遺伝情報伝達ミス」

 

により引き起こされることはわかっています。

 

「遺伝子」と聞くと、単純に

 

「自閉症は遺伝するの?」

 

と自閉症の人が居る家族を特別視しがちですが、
複数の遺伝子が関与しているため、

 

どのカップルの子どもにも自閉症の子どもが出現してくる
可能性がある

 

「多因子遺伝病」

 

なので、自閉症の人が居る家族に対しての特別視は偏見となります。
正しい理解をするようにしましょう。

 

子どもが自閉症の場合、幼児期に注意することは?

 

自閉症の診断は「自閉症 診断 時期」でお話したように
「ウィングの三つ組
(対人関係の特異性、コミュニケーションの質的障害、イマジネーションの質的障害)
の障害」がそろってなされ、

 

この「ウィングの三つ組の障害」が現れた段階で
「自閉症」と診断されます。

 

遅くとも3歳までにはこの「ウィングの三つ組の障害」は現れます。

 

幼児期(満1歳から小学校に就学するまで)には、
多くの自閉症の子どもが診断を受けることになりますので注意点をあげると

 

1.子どもの成長に敏感になる

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神経質になる必要はありませんが、「こんなことはどうなの?」
といった疑問は、できるだけ先送りせず、
信頼できる小児科医、児童精神科医、保健師などに相談しましょう。

 

自閉症であるなら、できるだけ早期に診断を受け、
適切な療育を受けるのが子どもの
将来的な生き難さの軽減につながるからです。

 

2.子どもとの愛着関係を築く:

 

新生児 自閉症 症状」でもお話しましたが、
自閉症の子どもは「お母さんの認識力が弱い」ので、

 

できるだけ出産直後から母子の絆を深めることで、
自閉症症状の軽い子どもは自閉症症状が出なくなる場合があります。

 

ただ、早期母子接触(分娩室で母親に赤ちゃんを抱かせること)は

 

出産する病院や助産院でよく話し合って危険性
(新生児の低体温や呼吸状態の急変)などを理解した上で、

 

看護師や助産師などが付き添ってくれ、
いざという時には万全の医療体制が
受けられるところを選ぶことが大切です。

 

3.幼児教育で無理をさせない

 

「子どもは子ども同士で育つから」

 

と、何も支援することなく定型発達の子どもたちと
同じ幼稚園や保育園に入れてマイナス経験を
積み重ねないことが大切です。

 

その子どもの発達段階に合った取り組み
(適切な支援がされていればよい)でなければ、
子どもにとってはただ単に「つらい経験」となってしまうからです。

 

マイナス経験の挽回には、膨大な時間と労力がかかってしまいます。

 

「わかって動ける」

 

環境作りが将来的な生き難さの軽減につながります。

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