自閉症で知的障害が幼稚園へ行く時とは?

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ここでは、「自閉症で知的障害が幼稚園へ行く時」についてお話します。

 

乳児期を過ぎ幼児期に入ると通常、保育園や幼稚園へ入園させて
幼児教育を受けさせる家庭が増えてきます。

 

幼児期の子どもは、同じ月齢でも成長の度合いはまちまちです。

 

多くの場合、それぞれの成長の仕方で進んでいき、大きな問題は起こりません。
しかし、「自閉症 幼稚園 療育」でもお話しましたが、
知的障害や自閉症などの障害がある場合は何らかの配慮が必要となります。

 

知的障害のある自閉症の子どもが幼稚園に行く場合、何か配慮があるの?

 

義務教育ではない幼稚園、保育園では、知的障害があるから、
自閉症だからと特別なクラスを編成しているところはほとんどありません。

 

いろいろな障害を持った子どもの療育機関(各自治体の児童センターなど)では、
普通に車いす対応がされたバリアフリーであったり、

 

少人数でクラスを編成していたり(一般は子ども35人以下で一人の教職員)
といったことがありますが、一般の幼稚園、保育園では
こういった対応はできていないのが現状です。

 

しかし、入園を希望する場合、できる限りの
対応をしてくれるところが増えてきています。

 

入園希望の園とよく話し合いをしましょう。

 

知的障害や自閉症の場合の配慮には、各自治体によって、
また障害の程度や各園によってさまざまですが
「加配」といって補助的な教職員が付けられることがあります。

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知的障害のある自閉症の子どもが幼稚園に行く場合の注意点は?

 

よく

 

「集団に入れると子どもは育つよ」

 

と言われます。
確かに、定型発達の子どもには言えることですが、自閉症の子どもには適しません。

 

それは、自閉症が先天的な脳の器質的な
特性によって引き起こされるものだからです。

 

自閉症の人たちは、定型発達の人たちとは情報の処理回路が異なるのです。
学び方が異なるのです。
幼い時から「わからない空間」にいなければならないのは、大変苦痛です。

 

それを緩和するためには「少人数での教育」または
「大勢でできる場と個別での指導の場を分けた教育」が必要となってきます。

 

子どもが幼少期から、特別な配慮を受けることには抵抗のある親がほとんどです。
できることなら「みんなと同じように」と思うのも無理のないことです。

 

しかし、自閉症の人たちが大人になったとき、
失敗経験ができるだけ少ないほうが社会に適応しやすいのも事実です。

 

親の思いよりも、子どものより良い将来を
見据えたサポートをしていきたいものです。

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