自閉症にオキシトシンの副作用はあるの?

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ここでは、「自閉症にオキシトシンの副作用はあるのか」についてお話します。

 

人は昔、

 

「鳥のように飛べたら良いな」

 

と思いながら「飛行機」という機械を生み出しました。

 

一見不可能に思えることも、
多角的なアプローチによって可能にしてきました。

 

自閉症(現在は「自閉症スペクトラム」という)という
先天的な障害も何らかの技術によって
「治る」という日が来るかも知れません。

 

日進月歩の科学技術に期待するところです。

 

薬の副作用ってなに?

 

薬を使用した際、有益な方向(効果を期待した方向)に
作用するするのを主作用といい、

 

不利益な方向(期待した効果とは別の症状がでる)に
作用するのを副作用といいます。

 

副作用は有害反応とも呼ばれ、
副作用の頻度や種類が
薬の安全性の指標になります。

 

薬の副作用が起こる原因は?

 

薬の多くは、作用が1種類ではなく複数持ち合わせています。

 

そのために、治療の目的とは
異なる効果が出てしまうことがあります。

 

また、薬が体の中で代謝される際に
生み出される物質が何らかの
影響を及ぼすこともあります。

 

副作用の起こる原因となるものには、
次のようなものがあります。

 

1.薬の性質による

 

薬の作用は1種類ではないため、
期待した作用ではないものが出ることがあります。

 

2.薬の使用法による

 

服用回数、服用量、時間といった薬の使用法を誤ると、
薬の効果が出すぎるなどといったことが起こります。

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3.患者さんの体質や体調による

 

患者さん自身が持つアレルギー
(卵アレルギーなど)によって副作用が出る場合。

 

また、患者さんの体調が悪いときは
薬の影響を受けやすくなる、といったことがあります。

 

4.薬の飲み合わせ、食べ合わせによる

 

併用している薬の影響や、
食べ物との組み合わせでも
副作用が出る場合があります。

 

薬の副作用でどんな症状が出るの?

 

薬の副作用で起こる症状はさまざさです。

 

よく見られる症状としては、
下痢や便秘、眠気、発疹、かゆみ、胃の痛み、

 

アナフィラキシーショック(薬に対する強いアレルギー反応で、
呼吸困難など命に関わることがある)などがあります。

 

「オキシトシン」の副作用にはどんなものがあるの?

 

「オキシトシン」はもともと人間の体内にあるホルモンです。
合成の化学物質ではありません。

 

しかし、治療薬として外から投与(経口、経皮、注射)する場合は、
使用量によってさまざまな副作用が出てきます。

 

今現在わかっているものでは、
静脈注射時にくも膜下出血を起こしたり、
一過性の高血圧、吐き気などが報告されています。

 

また、「オキシトシン」の動物実験における
社会性・対他関係に関する効果は、

 

プレーリーハタネズミや羊におけるもの
(つがい形成や母性行動の発現)です。

 

これには、つがいや自分たちの
子ども以外の動物に対する攻撃性が
増強されるということが報告されています。

 

「オキシトシン」を何らかの形で
投与して対人関係の変化が見られるとしても、

 

自閉症に特有の対人関係の特異性にだけ作用するのかどうか、
他の対人関係の変化にはどのようなものがあるのかなど、
明確にされなければならない課題があります。

 

今後の研究が待たれるところです。

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