自閉症にオキシトシンの処方とは?

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ここでは、「自閉症にオキシトシンの処方」についてお話します。

 

自閉症(現在は「自閉症スペクトラム」という)は、
脳の器質的な特性によって引き起こされる先天的な障害で
す。現時点では科学的根拠に基づいた治療薬はありません。

 

そんな中、最近の研究で期待が
高まっているのが「オキシトシン」です。

 

「オキシトシン」はもともと人間の
体内にあるホルモンであり、その

 

「神経伝達物質」

 

としての働きが自閉症に有効ではないか?
ということで4大学連携で
臨床試験が行われているところです。

 

薬の処方はどうやってされるの?

 

薬には、処方箋医薬品と一般用医薬品があります。
次のような特徴があります。

 

1.処方箋医薬品

 

医師や歯科医師等の出す文書(処方箋)を必要とし、
薬剤師による調剤によって
手にすることのできる医薬品のことです。

 

診療所や病院などの医療機関で診察を受け、
医師や歯科医師が患者さんの病状、

 

症状に合った薬の種類、服用量、投与方法などを
決めた処方箋をもらう手間がかかります。

 

しかし、専門家の診たてに基づいているため、
よく効くと同時に安心でもあります。

 

2.一般医薬品

 

処方箋不要で薬局以外でも
購入することもできる医薬品のことです。

 

医療機関の受診が必要ないので
手間なく手にすることができますが、

 

自己判断によるところが大きいので
症状に今一つ合っていなかったりで
効きが悪いこともあります。

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薬にはどんな形があるの?

 

薬は用途や目的
(使いやすくする、効果が早く現れる、効果時間を長くする、

 

病気やケガに直接作用させるなど)
によって、いろいろな形をしています。

 

1.内用剤

 

口から飲む薬です。
粉薬、シロップ剤、錠剤、カプセル剤があります。

 

2.外用剤

 

皮膚、目、口、鼻などの粘膜に使用する薬です。
軟膏・貼り薬、点眼剤、トローチ、
吸入剤、坐薬などがあります。

 

3.注射剤

 

皮膚や筋肉、あるいは血管内に直接入れる薬です。
点滴、注射があります。

 

「オキシトシン」をどうやって脳に作用させるの?

 

このことはとても大きな課題です。

 

そもそも「オキシトシン」は人間の体内にあるホルモンではありますが、

 

「神経伝達物質」

 

として脳内で働いて欲しいわけです。

 

内用剤として口から飲んでしまっては
消化管で直ちに分解されてしまいますし、

 

注射剤として血液中に直接入れても分解がとても早く
(血中では3分間で濃度がほぼ半分になる)

 

また、血液からは脳のバリア機能(血液脳関門)が
働いて脳への移行はほとんどありません。

 

そんな中で、鼻の粘膜を通して(経鼻投与)
直接脳へ働く経路で研究が進められています。

 

今後の研究が待たれるところです。

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