自閉症スペクトラムの受動型とは?

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ここでは、「自閉症スペクトラムの受動型」についてお話します。

 

自閉症スペクトラム(ASD)について、
2013年に発表されたDSM−5で、自閉症、高機能自閉症、
アスペルガー症候群の区別がなくなり「自閉症スペクトラム(ASD)」に

 

一本化されたことは「自閉症スペクトラム障害 定義 診断基準」や
自閉症スペクトラム症状 特徴 大人」で詳しくお話しました。

 

また、自閉症スペクトラム(ASD)は社会参加もして、
生活していくうえでそれほどの困難さを抱えていない非常に軽度の人も
含まれているので、

 

ASD(Autistic Spectrum Disorder)は
「自閉症スペクトラム障害」よりも「自閉症スペクトラム」と
訳されることが多いのです。

 

しかし、知的障害などの有無や自閉度の違いはあっても「自閉症」なので

 

「ウィングの三つ組」
(対人関係の特異性、コミュニケーションの質的障害、イマジネーションの質的障害)
を持っているということです。

 

自閉症スペクトラムにはどんなタイプがあるの?

 

子供 自閉症 チェック」でお話しましたが、
自閉症スペクトラムには大きく3つのタイプがあります。

 

1.孤立型

 

聴覚、視覚に過敏さがあったり、人との関わりを好まず一人になりたがるタイプです。
集団から離れる傾向があります。

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2.受動型

 

自分からは積極的に関わろうとはせず、「相手が関わってきたら応じる」
というタイプです。

 

一見従順で、素直に言うことを聞くように見えますが、
自分からは能動的に動かないので「指示待ち」のようなタイプです。

 

3.積極奇異型

 

自分から積極的に他者に関わりを求めるタイプです。
しかし、コミュニケーションがどこか、ちぐはぐに感じられたりします。

 

また、関わり方が「ちょっかいを出す」「じゃれる」
といった印象になることも多いです。

 

自閉症スペクトラムの受動型のタイプへの対応、注意点は?

 

自閉症の受動型のタイプの人は、ものごとに対して能動的に動くことなく
他者に合わせて動くため、一見周囲との摩擦が起こりにくく、
友好的な状況を作れそうですが、自分に全く意思がないわけではありませんから

 

「他者に合わせ過ぎて自分がわからなくなる」

 

などで思考停止してしまったり、
指示がないと動けないことに漠然とした劣等感を持ったりします。

 

対応策としては、受動型と思えても極力「わかって行動できる状況」を
作ることが大切です。
スケジュールや手順書など、その人その人に合った手立てを取ることです。

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