自閉症と発達障害の違いとは?

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ここでは、「自閉症と発達障害の違い」についてお話します。

 

自閉症とはどんなもの?

 

自閉症(現在では「自閉症スペクトラム」という)とは、
脳の器質的な特性によって引き起こされる先天的な障害のことです。

 

この自閉症の診断は、「ウィングの三つ組
(対人関係の特異性、コミュニケーションの質的障害、イマジネーションの質的障害)
の障害」がそろってなされ、この「ウィングの三つ組の障害」は3歳までにあらわれます。

 

この自閉症は、知的障害を伴っているものと伴っていないものとありますが、
いずれにしても内部障害のため、パッと見てすぐにはわかりません。

 

そのため周囲に誤解されやすく、本人もとても生き難さを感じるものです。

 

発達障害とはどんなもの?

 

発達障害とは、病気ではなく、脳の発達が生まれつき
通常とは違っているという特性によるもので、
乳幼児期から症状が現れるものです。

 

精神障害や知的障害を伴っていることもあります。
発達障害は次のようなタイプに分類されています。

 

1.自閉症スペクトラム

 

現在の国際的診断基準の診断カテゴリーである
広汎性発達障害とほぼ同じ群を指しています。

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従来型の自閉症、アスペルガー症候群、
特定不能広汎性発達障害が含まれてます。

 

知的障害の有無、自閉度の高低によっていくつかの診断名に分類されますが、
本質的には同じ1つの障害単位であると考えられています。

 

2.注意欠陥・多動性障害(ADHD)

 

発達年齢に見合わない多動ー衝動性、あるいは不注意、
またはその両方の症状が7歳までに現れます。

 

学童期の子どもには3〜7%存在し、女性よりも男性のほうが数倍多いです。

 

3.学習障害(LD)

 

全般的な知的発達には問題がないにもかかわらず、「読む」、「書く」、「計算する」
などの特定の事柄だけが特に難しい状態をいいます。

 

この「自閉症スペクトラム」、「注意欠陥・多動性障害」、
「学習障害」は生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点が共通しており、
同じ人に、複数のタイプの発達障害があることもよくあります。

 

そのために、個人差がとても大きいのも特徴です。

 

自閉症と発達障害の違いとは、
「自閉症は発達障害の一つのタイプである」ということです。

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