自閉症の親のストレス対処法とは?

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ここでは、「自閉症の親のストレス対処法」についてお話します。

 

「子どもが生まれる!」とわかった時から、親になる男性も女性も
「どんな子どもかな?」「お父さんに似ているのかな?」

 

「お母さんに似ているのかな?」「将来はどんな大人になるのかな?」など、
それぞれが思い思いの夢を抱くものです。

 

実際に生まれてくると、愛おしさでいっぱいであると同時に、
子どもの成長をじっくり味わう間もないほど日常の家事に加えて、
授乳やおむつ交換などに追い回されるものです。

 

気がつくと、起きている時間が長くなり、
泣いてばかりだった子どもが真剣な顔をして一生懸命手足を動かし、

 

時には自分の手を不思議そうに見ていたり、
徐々に表情が見られるようになってきます。

 

少しずつ変化が出はじめると当然、次の成長が気になり始めます。
育児書を見て「うちの子はなぜ?」と思い始めると心配でたまらなくなります。

 

やがて「自閉症」という診断をもらうと、
本当に「一寸先は闇」といった状況になり、
障害を持った親としての最初の乗り越えなければならない壁にぶち当たります。

 

自閉症の子どもの親になると、どんなことがストレスになるの?

 

1.子どもとコミュニケーションが取れない

 

伝えたいことが伝わらない、相手の思いがわからない
(親の側だけでなく、子どもの側も同じ)そのために「言うことを聞いてくれない」
という気持ちを強く感じます。

 

2.社会から受ける偏見や視線

 

一般に、社会常識といわれたことが身につきにくい子どもや
親に対する無理解の言葉や世間の目をつらく感じます。

 

3.自分の自由になる時間がない

 

定型発達の子どもを持つ親が子どもの世話にかかる時間の
平均2倍以上の時間を費やしているという統計があります。

 

また、定型発達の子どもは通常、年齢とともに手が放れていきますが、
自閉症の子どもは思春期、青年期になっても手が放れていくということはなく、
成人しても何らかの形で常にサポートを必要とします。

 

4.経済的に大変

 

定型発達の子どもに対しては「教育費」として幼少期からかかるお金以上に
療育のための費用

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(公的な療育機関があればよいが、
地域によっては公的なものはなく、遠方まで通ったり、
費用のかかる一般に行われている機関に通わせることになる)

 

学校に関しても地域の学校に通わせられなければ、
遠方の学校へ通わせるために費用がかかります。

 

また、子育てに手がかかるため、なかなか正規雇用で働くことが難しい
ということがあり、収入が少なくなりがちです

 

どんなストレス解消法が有効?

 

1.信頼できる相談相手をつくる

 

精神科医、カウンセラーなど自分の素直な気持ちを話せる人を見つけることは、
長い子育てのうちでとても大切です。

 

2.レスパイトの利用:

 

「ここなら!」という機関を事前に探しておいて、1日でも2日でも、
子どもを預かってもらいましょう。
預ける=育児放棄ではありません。

 

親がリフレッシュして、子どもに笑顔で向き合うために必要な休息です。
最近は超高齢社会なので、介護者が高齢者をショートステイさせることは、
ごく普通のことになってきているので、休息の必要性は容易に理解できます。

 

3.同じ自閉症の子どもを持つ親同士のつながりを作る

 

自閉症の親のストレスは前線で戦う兵士(コンバット)なみである
という報告があります。
血中のホルモン測定に基づいたものです。

 

自閉症の子どもを育てる大変さは、
当事者同士にしか本当のところは理解できないのです。
是非、お子さんが小さいうちから多くの自閉症の家族と仲間作りをしましょう。

 

確かに、自閉症の子どもを育てるのはストレスが多いです。
しかし、定型発達の子どもを育てていたら到底気付くことのなかったことに
気付かされたり

 

(人を心からほめることが出来るようになったり、
純粋な心に癒されたり、自分自身のものの見方が変わるなど)

 

負け惜しみではなく、心から

 

「この子の親でよかった」

 

と思える日が来ることも確かなことです。

 

日々大変でもありますが、そうした宝石のようなキラッとした
何かに出会えることを楽しみに、
自閉症の子どもの子育てをがんばっていきたいものですね。

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