自閉症の幼児の接し方とは?

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ここでは、「自閉症の幼児の接し方」
についてお話します。

 

幼児とは、1歳前後から小学校へ入学する
5〜6歳頃の子どものことです。

 

自閉症の幼児の対応については

 

自閉症 幼児 対応」でお話しましたが、

 

ここでは自閉症の幼児の接し方
(人との関わり方)について少し詳しくお話します。

 

自閉症のタイプによる接し方の違いは?

 

自閉症には大まかに孤立型、受動型、積極奇異型とあります。

 

どのタイプもそれぞれ難しさがありますが具体的には

 

1.孤立型

 

周囲の人から離れる傾向があるタイプです。

 

聴覚や視覚、触覚が過敏であったり、
人からの関わりを「不快」と感じることが多い子どもの場合、
人から離れて一人になりたがる傾向があります。

 

こういったタイプの場合まずは
どんなことが不快に感じるのかを調べ、

 

不快と感じにくい環境を確保して
安心させてあげることがとても大切です。

 

人との関わりの練習に関しては、
できるだけストレスになりにくい相手と
場所を選んで始める必要があります。

 

2.受動型

 

自分から積極的に人と関わろうとしない「指示待ち」タイプです。

 

しかし、相手が関わってきたら
大きく拒否することなく応じるという特徴があります。

 

このタイプは

 

「言うことをよく聞く従順な子ども」

 

という印象を持たれます。

 

しかし、他者からの言うことを聞いてばかりで、
ストレスをため込みやすいとも言われています。

 

こういったタイプの場合、まず最初に
人との関わりをどう感じているかを確かめます。

 

自分が好ましく思っている時は問題ありませんが、

 

「嫌だ」

 

と思える時には

 

「正しい拒否の仕方」

 

を教えて練習していく必要があります。

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3.積極奇異型

 

自分から積極的に人と関わろうとしますが、
コミュニケーションにはなりにくく、
一方通行になるタイプです。

 

人との関わりが周囲からは

 

「ちょっかいを出す」

 

というような印象を受けることが多いです。

 

こういったタイプの場合、他者に対する関心は高いので、
どういうふうにしたらお互いが楽しく関われるのかを教え、
練習していく必要があります。

 

この3つのタイプ別だけでなく、
知能の高低、興味関心(対象の違い)、

 

過敏性の有無などによっても支援の
組み立ては変わってきます。

 

その子の全体像をしっかりつかんで
支援方法を組み立てる必要があります。

 

自閉症の幼児に対する接し方の介入は必要なの?

 

よく

 

「子どもは子ども同士で育つから」

 

と定型発達の子どもたちと
同じ枠組みの中に入れることを
勧める方もおられます。

 

確かに

 

「子ども同士での育つ力」

 

は大きいものです。

 

しかし、それは

 

「必要最小限の支援を受けた」

 

上での話です。

 

自分の周囲に安心できる空間がない自閉症の幼児にとって、
見知らぬ幼児同士の空間は恐怖以外はないのです。

 

十分に自閉症の特性を理解した上で、
できるだけ幼少期から安心できる
空間を用意し成長を促したいものです。

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