自閉症の幼稚園の受け入れは症状によって2つの選択肢がある!

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ここでは、「自閉症児の幼稚園の受け入れ」についてお話します。

 

親にとって、最初の子供への教育環境の選択が幼児教育です。
「幼稚園→小学校→中学校→大学」と一貫した教育を受けさせようか?
母親も働いているので保育園を選ぼうか?
など、子供への夢と希望にあふれる時です。

 

自閉症の子供の親にとっても同じでしょうか?
残念ながら、そんな明るく将来へ思いをはせる状態にはなりません。
「障害のことをどこまで話せばよいのか?」

 

「受け入れてもらえるだろうか?」「どこへ行かせたら良いのだろう?」
定型発達の子供の親とは違った頭を悩ませる時です。

 

自閉症の子供たちの幼児教育には、どのようなものがあるの?

 

各自治体、地域により大きな格差があるのが現状ですが

 

統合保育

 

保育園、幼稚園で定型発達の子供とともに保育を受けるもの。

 

専門機関での療育、保育

 

自閉症の子供だけが通園する施設や、特別支援学校幼稚部な
どの専門機関で療育、保育を受けるもの。

 

という2つがあります。

 

自閉症の子供の幼稚園選びはどうしたらいいの?

 

上でお話した2つの場合のメリット、デメリットを見てみましょう。

 

統合保育

 

メリット:子供は地域で育つというのが自然です。
統合保育では多くが地域の園に通うことになるので、
地域の子供たち、地域の人々の中で自然に育っていきます。

 

また、通園の面での問題がありません。
障害を持った子供を特別視しないですみます。
自然な交流の中から、互いに刺激を与え合うことが出来ます。

 

デメリット:定型発達の子供の中では、
その子に合った教育が十分には受けられません。

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自然な交流がうまくいくとは限らず、
自閉症の子供がいじめやからかいの対象となったり、
特別視されることがあり得ます。

 

専門機関での療育、保育

 

メリット:障害の程度、その子の実態に応じた環境が用意され、
専門的な教育が受けられます。
いじめや、からかいの対象となることもありません。

 

デメリット:地域に専門機関があるとは限らないので、
通園の面で苦労する場合があります。

 

地域から離れた場への通園となるため、
地域の人々の中で生きるという状況から離れ、
地域の子供たち、地域の人々との交流の絶対量が少なくなります。

 

こうしたメリット、デメリットを頭に入れて、実際に親の目で見て、
責任者(園長など)と直接お話し「良いかも?」
と思えたら、体験させてみて選ぶことになります。

 

また、園に通うのは「子供」です。
親ではありません。

 

その子供が「楽しめるか?」「嫌がっていないか?」
「園の方の受け入れが十分あるか?」ということが、
とても大切なポイントとなります。

 

実際には「受け入れてもらえない」「断られた」の連続で、
親の方が落ち込んでしまうことも残念ながらよくあります。

 

夫婦で、自閉症の子供に何をしてあげたいか、
幼児教育で望むことは何かをはっきりさせておくと、
落ち込んでも乗り越えていきやすいものです。

 

私の体験談をしますと、ちょうど主人が
「Iターン転職」をしている真っ最中で、
また、私自身も第二子を妊娠しておりましたので
長男の「幼稚園」は実は5回も転園してしまったのでした。

 

このことが長男の「自閉症」にとって
決して喜ばしいことだった、とは今でも思っておりません。

 

しかし、どの幼稚園でも、長男は可愛がられましたし
親が生まれてくる子供を選べないように
子供も産んでくれた両親を選ぶことは出来ないのです。

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