自閉症で中学生の療育とは?

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ここでは、「自閉症で中学生の療育」についてお話します。

 

一般的に中学生の年頃は「思春期」と言われる時期です。

 

第二次性徴をきっかけとして始まる
心身ともに不安定な時期です。

 

身体が一気に大人へと変わることに
精神的な面が追い付かず、
戸惑い不安定になりやすくなるのです。

 

年齢的にはだいたい11歳〜22歳くらいまでです。

 

自閉症の子どもに「思春期」はあるの?

 

自閉症の子どもたちは、身体の発達については
定型発達の子どもたちと大差ないことが多いので、
同じように11歳〜22歳くらいまでの間が思春期となります。

 

思春期(中学生)の自閉症の療育はどうしたら良いの?

 

中学生の頃は思春期前期ともいわれ、
一番の戸惑いは

 

「身体の変化」

 

です。

 

男の子なら

 

「声変わり、夢精でパンツが汚れる」

 

女の子なら

 

「月経、乳房のふくらみ」

 

などが特徴的なことです。

 

こうした「身体の変化」を受け入れることがまずは大切です。

 

これを解決する方法は「性教育」です。

 

できたら家庭で早いうちから

 

「大人に向けて身体が変化していくこと」

 

を教えていくことがベストですが、理解、認知力に
問題を抱える自閉症の子どもたちに
順序よく話し教えていくことはとても難しいことです。

 

しかし、家庭だからこそできる日々の生活の中で

 

「パンツを下げて良いのはトイレ、風呂場、
自分の部屋、お医者さんの指示があった時」

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というようなルールを繰り返し繰り返し
教えていくことはできることです。

 

また「性教育」の重要性は、性的な良くない出来事に
巻き込まれにくくなるということがあります。

 

是非、取り組みましょう。

 

また、自閉症の場合、幼少期から母子関係を
良好に築くことが難しいまま
思春期を迎えることも多いものですが、

 

思春期になって母親への依存が
増す場合が少なくありません。

 

母親としてはこれも戸惑いますが、
特に男の子の場合は「一人の男性」として
対応するよう注意が必要です。

 

男性の生理(夢精でパンツが汚れるなど)についても
大切なことなので教える必要がありますが、

 

その場合は父親や兄弟、信頼できる男性
(学校の先生、介護士など)にお願いして、
母親などの女性が直接関与しないよう注意しましょう。

 

また、スケジュールに定期的に身体を動かしたり、
箱を潰したり、紙を破ったりなどの

 

ストレス発散項目を盛り込むことによって、
イライラが少なくなったりします。

 

生活が落ち着かなければ、
いろんなことを学ぶことはできません。

 

パニックなどをできるだけ回避できるような
スケジュールの組み立てが必要です。

 

激しいパニックが頻発するときなどは、
向精神薬などの薬が効果を示すことがあります。

 

思春期の子どもは、障害の有無に
かかわらず対応に苦慮するものです。

 

一人で抱え込まないで、
児童精神科医などに相談しましょう。

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