幼児の自閉症スペクトラム指数とはM−CHATで親が記入する!

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ここでは、「幼児の自閉症スペクトラム指数」についてお話します。

 

自閉症スペクトラム指数ってどんなもの?

 

自閉症スペクトラム指数はAQ
(Autistic Spectrum Quotient)
とも呼ばれています。

 

これは、イギリスで開発されたもので、成人を対象とした、
自閉症の度合いを表すセルフスクリーニングツールの一つです。
50問の質問に回答することで判定できます。

 

自閉症かどうか診断する前の、大まかなふるいわけツールとして活用されています。
このAQだけで自閉症だと断定することは出来ません。

 

自閉症スペクトラム指数の解釈は?

 

定型発達の人と自閉症の人の境界点は33点とされています。

 

統計的に知的障害のない定型発達の人の多くは、
平均20点前後であるのに対して、
知的障害のない自閉症(アスペルガー症候群など、高機能自閉症)の人の
大半が33点以上であることが知られています。

 

アスペルガー症候群のスクリーニングに使うのであれば、
26点以上でも有効です。

 

この点数が高得点になるにつれて、人間関係に支障をきたしたり、
生き難さを感じる人が多くなりますが、
周囲から

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「あの人絶対なんかおかしいよね!」

 

と言われる人でも低得点であったり、逆に別に何も問題なく
生活している人でも受けてみたら高得点になる人もいます。

 

幼児用のスクリーニングツールはないの?

 

AQと同じイギリスで考案された、乳幼児自閉症テスト
(CHAT=CHecklist for Autism Toddlers)
というのがあります。

 

これは親に記入してもらう形式のもので、迅速かつ簡便、経済的という利点があり、
1歳半健診などで利用し易いものです。
このCHATをさらに修正したものがアメリカのジョージア州立大学で考案され、
M−CHATと呼ばれています。

 

CHATの親への質問項目に加えて全23項目からなる
「はい・いいえ」で答える親の記入式のものです。

 

親にとって、子供の成長は楽しみでもあり、
ちょっとした違いや変化が気になるものです。
親の不安やイライラはすぐに子供に伝わります。

 

気になったら悩み続けないで、信頼できる相談相手
(医師、発達障害者支援センター職員、保健師など)に相談して、
出来るだけ不安のない育児を心がけたいですね。

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