自閉症の診断で赤ちゃんの場合とは?

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ここでは、「自閉症の診断で赤ちゃんの場合」についてお話します。

 

自閉症(現在では「自閉症スペクトラム」という)は、
脳の特性によって引き起こされる「先天的な障害」です。

 

育て方などによるものではありません。

 

自閉症の診断は「自閉症 診断 時期」でお話したように
「ウィングの三つ組

 

(対人関係の特異性、コミュニケーションの質的障害、イマジネーションの質的障害)
の障害」がそろってなされ、
この「ウィングの三つ組の障害」は3歳までに現れます。

 

赤ちゃん(母子保健法では、赤ちゃんを、新生児(生後28日未満の乳児)、
乳児(1歳に満たない子供)と定義されている)の時期に、
この「ウィングの三つ組の障害」が現れれば「自閉症」と診断されます。

 

赤ちゃんの頃に見られる自閉症の特徴は?

 

赤ちゃんの成長は、とても個人差が大きく100%ではありませんが、
多くの自閉症の赤ちゃんに見られる特徴は
「乳児 自閉症 特徴」や「自閉症 赤ちゃんの頃 特徴」でもお話しましたが、

 

1.対人関係の特異性

 

目が合わない(実際には目が合う自閉症の人は多い)、
人見知りがない(基本的に一人でいても泣いたりしない)、
呼びかけに反応しない(耳が聞こえないためではない)

 

2.コミュニケーションの質的障害

 

あやしても笑わない
(笑う自閉症の子どもは多いけど、「もっとやって」といった要求はない)、

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人まねをしない(まねをすることで相手の見せる反応の意味がわからない)、
喃語がない、言葉が遅い(知的障害を伴っている場合、出ないか出ても遅かったりする)

 

3.イマジネーションの質的障害

 

こだわりが強い

 

4.感覚の特異性

 

聴覚過敏(すぐに目を覚ます)などがあります。

 

これらの特徴は成長とともに薄らいでいくこともありますが、
自閉症であるならまったく消えてしまうといったことはありません。
むしろより顕著になってくることが多いです。

 

自閉症の早期診断の重要性は?

 

赤ちゃんの頃に見られる自閉症の特徴的なことを
できるだけ早くつかむことによって、適切な療育につなげていき、

 

日常生活をよりよくする可能性が大きくなるため、
早期診断、早期療育は重要となってきます。

 

しかし、生まれて間もない赤ちゃんを「自閉症かも?」
と疑うのは親にとってとてもつらいことです。

 

「きっとそのうち」と先延ばししてしまうことが多いですが、
成長とともに消えてしまい

 

「あれは何だったの?」

 

とのちに笑って振り返ることになるかもしれませんから、
少しでも不安なことがあったらできるだけ早く

 

信頼できる専門家(小児科医、児童精神科医、保健師など)に
相談して解決していきましょう。

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