自閉症の女の子の特徴は症状が出にくいので周囲の人が気づかない!

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ここでは、「自閉症の女の子の特徴」についてお話します。

 

自閉症の女の子は少ないの?

 

自閉症 女の子 確率」でお話したように、
自閉症の男女差は明らかで、
圧倒的に男の子に多い障害です。

 

そのため現在も「自閉症の性差」について
積極的に研究がされています。

 

以前「話を聞かない男、地図が読めない女」という本が
大ベストセラーになったことがありますが、
物事のとらえ方に性差があり「男性脳・女性脳」
とも言われるようになりました。

 

自閉症の子供たちにもこのことは通用するのでしょうか?

 

多くの研究がされてますが、この「男性脳、女性脳」
のために男の子の方が自閉症の症状が現れやすく、
女の子の方症状が現れにくいために、
診断の遅れにつながっている結果が出ています。

 

アメリカのデータでは、知的障害を伴う自閉症の診断年齢は
男子が3.8歳、女子が4歳、高機能自閉症の場合は
男子が7.1歳、女子が7.6歳とされています。

 

また、ロンドンカレッジ大学の研究に
「自閉症の子供に4つの感情の表現(怒った顔、悲しい顔、幸せな顔、
怖い顔)を特定の指示に合わせて取り組ませると、

 

自閉症の子供は悲しい顔をするべき時に、
ニコニコ顔をしてしまったり、

 

指示をきちんと受け止められないケースが多く、
しかしその中でも女の子の方が、男の子よりも上手に指示に従った。」
という結果があります。

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これは、「女の子の方が症状が現れにくい」という裏づけです。

 

人間も昔は男は外で狩をし、女は家で獲物を料理し、
子供を産み育てるという役割分担がありました。
(今は男女平等の世の中なので、この役割分担は固定ではありません)

 

家の外で個々にがんばって獲物を持ち帰る男は、
人とのコミュニケーションを必要としません。

 

しかし、家で獲物を料理したり子育てする女は、
特に子育てにおいて子供との
コミュニケーションをとらなければ出来ません。

 

そんな歴史が、女性に「何気なくその場をやり過ごす」能力を
身につけさせ、自閉症の症状の現れにくさに
つながっている一因と考えられます。

 

自閉症の女の子は症状が軽いの?

 

男の子に比べ女の子は症状が出にくい、
周囲にわかりにくいというだけで、
症状が軽いわけではありません。

 

むしろ、一番身近な親ですら気づきにくいため、
当人が苦しむ期間は長く、二次障害(自閉症に対する対応を
してもらえないため、新たな障害が出ること)を生みやすいのです。

 

子供さんに、少しでも不安なこと、疑問に思うことがあったら、
出来るだけ早く相談に行かれることが
その子供さんの「将来の生きにくさ」を防ぐ第一歩ですね。

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