自閉症の保育園の療育とは?

スポンサーリンク

ここでは、「自閉症の保育園の療育」についてお話します。

 

自閉症(現在は「自閉症スペクトラム」という)は、
脳の器質的な特性よって引き起こされる先天的な障害で、
現在のところ完治させる手段はありません。

 

しかし、

 

「脳の器質的な特性によって引き起こされる」

 

ということから、いろいろな分野で研究が進んでいます。

 

最新情報としては

 

「超早期療育による成果」

 

が報告され、日本でも徐々に取り組まれています。

 

ただ、地域差が大きく、日本全国どこでも同じ療育が
受けられるシステムとはなっていないのが現状です。

 

保育園とはどういうところ?

 

1.保育とは

 

乳幼児(乳児おおび幼児)を養護し教育することで、
養護と教育が一体となった概念です。

 

養護とは、通常、子どもの命を守り、
衣食住の世話をすることで、

 

教育とは、言葉や生活に必要なことを教えることです。

 

本来はこれは家庭で行われている育児のことですが、
何らかの理由で家庭での育児ができない場合に、
家庭に代わって保育園がその役割を行ってくれます。

 

2.保育の方法

 

縦割り保育、異年齢保育、複式保育、合同保育、
自由保育、一斉保育などの形式があります。

 

3.保育サービス形態

 

一時保育、緊急一時保育、休日保育、延長保育、
早朝保育、預かり保育などがあります。

 

保育園での療育は?

 

幼稚園に比べて、家庭で本来行われるべき育児を
代わって行うという使命が大きいので、

 

地域差はありますが、比較的何らかの障害を
持った子どもの受け入れが良いところが多いです。

 

ただ、定型発達の子どもに対しても
統一された保育形式ではなく、
とても自由度があります。

スポンサーリンク

ですから、自閉症の子どもに対しての
療育的プログラムが組まれていたとしても、

 

実際に親の目で見て、園長、
保育士との話し合いがとても大切です。

 

よくたとえ話で言われるのが

 

「療育の目的は魚を与えてあげるのではなく、
魚の釣り方を教えてあげることだ」

 

ということです。
よく見てみましょう。

 

超早期療育のメリットは?

 

自閉症 赤ちゃん 療育」でもお話しましたが、
アメリカで始まったESDM
(Early Start Denver Model)

 

という、0歳の赤ちゃんから取り組める
超早期介入指導プログラムに取り組むことによって、

 

知力や発達に急速な伸びを示したばかりでなく、
自閉症特有の症状の軽減、
その効果の維持が報告されているのです。

 

自閉症の確定診断は3歳前後になることが多いですが、
自閉症の診断前であっても

 

「発達に偏りがあると言われた」

 

「言葉が出ない」

 

「何か他の子どもと違う気がする」

 

といった状況であれば是非このプログラムへ
取り組まれることをお勧めします。

 

定型発達の子どもでも0歳〜6歳というのは、
知力はもちろん、いろいろな社会性(人とのかかわり方など)を
一番吸収する時期なのです。

 

決して英才教育を勧めているわけではありません。

 

自分の大切な子どもが将来的に生き難さを感じるよりも、
たとえ自閉症であったとしても

 

その特有の症状が軽減されるだけで、
どんなにか生き易くなるのです。

 

その機会を逃さないでいただきたいと思います。

スポンサーリンク