自閉症の赤ちゃんでも笑うが笑いの質的な違いがあることが多い!

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ここでは、「自閉症の赤ちゃんは笑わないのか」についてお話します。

 

笑顔にはどんな意味があるの?

 

自閉症 赤ちゃん 笑う」で赤ちゃんの微笑には、「生理的微笑」と、
「社会的微笑」があることをお話しました。
生理的微笑は人間の赤ちゃん誰でも持っている本能的なものであること。
社会的微笑は、赤ちゃんが自分の意思で笑うことです。

 

微笑とは、声を出さずにニコリと笑うことを指します。
人間の表情の一つですが、うれしかったり、好意の表現であったり、
相手に敵意を持たないことの表現でもあります。

 

笑顔には、「自然な笑顔」と「不自然な笑顔」があります。
心にうれしさを感じて自然に出る微笑と、
心には特にうれしさなど感じていないのに、
意識的に表情筋を動かしている微笑(作り笑顔)があります。

 

人のコミュニケーションの研究者や嘘の研究者によると「自然な笑顔」は、
目元まわりの表情筋が中心となって動いていて(目元まわりがゆるんで微笑む)、
「不自然な笑顔」は目元の表情筋はほとんど動かず、
口の端だけが引っ張られて出来た笑顔だと言われています。

 

どちらの笑顔も人間社会では、
大切なコミュニケーションの役割を果たしています。

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赤ちゃんはどうやって笑顔を覚えるの?

 

生まれたての赤ちゃんは、意思表示に「泣く」しかありません。
しかし、身体の発達とともに視力が出てくると、
脳への刺激がとても大きくなります。

 

いつもそばにいて、笑顔で話しかけてくれる母親を認識し始めます。

 

母親の表情を一生懸命に見る→見た情報から脳の情報処理回路を作動させて、
「まね」を始める→まねた動作を周囲に喜ばれ心地よさを感じるを繰り返して、
笑顔で接すると相手も笑顔になる、心地よくなる、と
笑顔をコミュニケーション手段として獲得していきます。

 

自閉症の赤ちゃんは笑顔を覚えないの?笑わないの?

 

自閉症の赤ちゃんも、視力が出てくると脳への刺激は同じように大きくなります。
ただ、自閉症の「先天的な脳の器質的な特性」のため、
同じ情報でも処理回路が違っているのではと言われています。

 

そのため、笑顔をコミュニケーション手段として獲得することが難しいのです。
もちろんすべての自閉症の赤ちゃんが笑わないわけではありません。
笑う自閉症の赤ちゃんもたくさんいます。
しかし、笑いの質的な違いがあることが多いのです。

 

このように、「赤ちゃんが笑わない」からといって、「自閉症ではないか?」
という、心配をする必要は、まったくありません。

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