自閉症の療育の内容とは脳のシナプスが反応するまで何度でも繰り返す

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ここでは、自閉症の療育内容についてお話します。

 

まず「療育」という言葉ですが、これは「治療教育」の略語です。

 

知的障害や肢体不自由などの、いろいろな障害を持つ
子供や大人の精神的、
身体的機能を最大限に伸ばすことを目的とします。

 

障害の状態は人によってそれぞれで、療育内容もそれを始める時期も、
一人一人に合ったものにすることが必要です。

 

自閉症の場合「脳の器質的な特性」によって引き起こされるため、
早い時期からの療育で改善が期待できます。

 

一番最初にすることは?

 

自閉症といっても個々で状態が異なります。
「何が、どの程度、どうなのか?」を知らなければ、せっかくの療育も
「あたった」「はずれた」になってしまうので必ず何かの

 

(病院や自治体の相談支援センターによって、
いろいろな検査法を用いている)発達検査(PEP−3やK式など)
をして「療育プランを立てる→実践→評価」と進めていきます。

 

どんな療育があるの?

 

1.TEACCHプログラム

 

TEACCHというアメリカ、ノースカロライナ州の州法で
定められた機関
(現在はTEACCH Autism Programに名称変更)が、
自閉症の方やその家族に対してさまざまなサービスを提供していますが、

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これを参考にし、個に即した支援を実践していくことで、自閉症のまま
社会で豊かに生活できることを目指す手法をこう呼びます。
応用行動分析(ABA)の原理を用います。

 

2.ポーテージプログラム

 

応用行動分析(ABA)の原理を用いた指導方法の一つです。
発達に偏りのある子供の現在の状態を、的確にとらえるための
チェックリストに記入した後、親と指導者が課題を選定し親が家庭で
指導して行きます。

 

その後再び評価を加え、達成していれば次へ、
達成していなければやり方を変えたり、
さらにステップを細かくして再び課題として進めていく手法です。

 

3.コミュニケーション能力を高めるために

 

PECS(絵カード交換式コミュニケーションシステム)
AAC(拡大・代替コミュニケーション)などがありまして、
どちらも自発的なコミュニケーションを促す方法と言えます。

 

私の体験談をしますと、長男の場合、小学3年生の2学期から
転校した学校の、女性の教師が大変優秀でして
3年間で大きな「心の成長」を遂げました。

 

その先生の口癖は
「繰り返し教えれば、必ず脳のシナプスに電気反応が起こる」
でした。

 

ですので、今の日本の自閉症児の療育は
受け持った先生が、どれだけ真剣に努力してくれたか?
で、大きく左右されてしまう、という悲しい現実があります。

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